地域で既に子ども食堂やフードパントリー、学習支援など子育て支援事業を運営されている方向けに、食品保管や配送の具体的なやり方、家庭訪問時の注意点などの資料を紹介します。
以下の動画をご覧ください。
「こども宅食」が単なる食料支援とどう違うのか、つながりにくい・支援が届きにくい利用家庭の特徴、事業によりどのような成果を目指すのか、といった点を説明します。
全国の団体のヒアリングや視察を踏まえ、事業実施上のポイントとして、「事前準備」(対象世帯の設定や財源など)、「事業実施」(家庭への周知や実際の配送)などのプロセスに沿って説明します。
27都道府県の58団体が回答した全国調査の解説。世帯数や配っている食品の量、「どのような課題を抱えた家庭に出会っているのか?」、家庭との関係構築で気をつけている点・工夫など全国の事業の実施状況を解説しています。
>>「数字でみる「こども宅食」の成果(全国調査報告)」PDF資料はこちらから
こども宅食は単に食品を提供するだけの食支援ではなく、ご家庭と定期的な接点を持つなかで関係を築きながら、家庭の変化に気づき、相談を受けるなどして次の必要な支援へのつなぎを行うことを目指す事業です。単発の支援提供ではないため、一定の持続性が求められる事業でもあります。
この、”支援へのつなぎ”まで実際に行っている「こども宅食」型と「宅所」型、以下2つの事業をご紹介します。
事業説明動画(約23分)
三股町社協が事務局となり実施する「みまたん宅食どうぞ便」について、アウトリーチ型事業を始めようと思ったきっかけ、普段の宅食の活動の様子、ご家庭とのやりとりで大事にしていること、事業にかける思いを聞きました。
>>関連記事:みんなが無理なく、ちょっとずつ。多彩な地域プレーヤーが連携する新規事業
>>関連記事:「外から見えない”つらい”を見つけたい」難題に立ち向かうアウトリーチの最前線
>>関連記事:こども宅食で「見えない”つらい”を発見する」には何が必要か?NPO法人OVAの先行研究に学ぶ
>>関連記事:「こども宅食で幸せをもらった。いつか自分も誰かに幸せを贈りたい。」―利用家庭へのインタビューから見えてきたこと―
実は、来所型でも私達が「こども宅食」の仲間と考えている事業があります。
定期的な食支援を入り口に関係を構築し、次の支援につなげていく活動をしている点が共通します。
また、「困窮していると思われたくない、周囲の目が気になる」、「忙しくて平日に窓口にいけない」など、利用者が支援を受けるハードルを取り除いて事業を設計しています。
▼セミナー動画「“宅所” 事業から学ぶ 最初の接点作りと支援へのつなぎ ~事業の入口と出口をどう設計するか?」
>>「“宅所” 事業から学ぶ 最初の接点作りと支援へのつなぎ ~事業の入口と出口をどう設計するか?」PDF資料はこちらから
2019年の10月時点の資料となりますが、規模や地域もさまざまな各地の事業をまとめたものです。
■【佐賀市】こどもおなか一杯便
「お金も、人手もすべて地域で集めて、北川副小学校に子どもを通わせる就学援助受給世帯に食品を届ける、地域主体の子育て応援プロジェクト」
■【佐賀市】とどけYELL_スマイルキッズ
「ひとり親のご家庭に定期的に食品を届けることを通じて切れない関係性を築く、小規模のこども宅食事業」
■【新潟市】にいがたお米プロジェクト
「フードバンクからお米の供給を受け、ボランティアと有志のメンバーで児童扶養手当の利用家庭100世帯に食品と”安心”を届けるプロジェクト」
こども宅食は、「定期的な食支援」と「家庭の見守り、相談・支援へのつなぎ」が主な活動になるため、以下①②の事業を同時に立ち上げるイメージです。
①家庭とのやりとりを行う支援窓口事業(申し込み受け付け~家庭とのやりとり~情報提供や相談、相談・支援へのつなぎ)
②食品を対象世帯分集めて、保管し、仕分け梱包して届ける生協事業
全国の事業の立ち上げの経緯を聞くと、
・食堂やフードバンク活動を主軸に活動されていた団体は①の立ち上げ相談・悩みが多く、
・すでに相談支援業務をしている民間団体は、②についてご相談が多いです。
Q.「子ども食堂をしています。子ども宅食を始める際、食品を届けた後、気になる家庭がいるときにどうすればいいでしょうか?」
Q.「いきなり相談・支援へのつなぎを行うのはハードルが高そうです。他に家庭に対し何ができるでしょうか?」
こども宅食を応援したい
こども宅食をやりたい・知りたい