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思いやりを集め・循環させ・届ける、こども宅食の取り組み【北海道・東京・佐賀活動報告】

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こども宅食は、食品のお届けをきっかけに子育て家庭と継続的なつながりを保ちながら見守り支援をする活動です。

お届けする食品はお米やパスタなどの主食類、缶詰やレトルトなどの日持ちする食品、地元の農家が作った生鮮野菜など、各地の団体によって様々です。中には、その日の食事を支えられるよう、お弁当で配布する団体も。

今回は、ご家庭の状況に合わせたサポートを考え、お弁当の配布を行った活動と、日持ちのする食品を中心にお届けした活動をご紹介します。

こども宅食応援団との連携で、安定的なこども宅食の実施に――北海道ネウボラこども弁当&こども宅食プロジェクト【北海道札幌市及び札幌市近隣市町村】

北海道ネウボラのこども弁当&こども宅食プロジェクトは、コロナ禍のお弁当の無償配布で2020年4月から活動をスタートしました。

7月末には、今年度初の「北海道ネウボラこども弁当イベント」を開催しました。

札幌市の若者支援団体と協働して、公園や子育てひろばなどの居場所にいる子どもたちや、ひとり親世帯にお弁当をお渡しすることができました。

お弁当と共に日用品を配布する取り組みも行い、中高生の女の子やママたちには、特にこども宅食応援団から提供いただいたリップがとても喜ばれました。

こども宅食応援団との連携を始めたことで、安定的に配布する日用品を用意できるようになりました。日用品を定期的に配れるようになったことは、利用者への来場の案内や、他の支援団体との連携がしやすくなるきっかけにもなっています。

札幌市の施設や児童相談所との連携も進み、当団体の宅食事業を、家庭との繋がりを持ち、見守りを継続するためのツールとして、必要な家庭へ案内してもらえるようになりました。

すでに200件ほどの家庭への配布ができており、たくさんの喜びと感謝の声を寄せていただいています。

 

元保育士がお届け!――こども宅食こどもと便【東京都武蔵村山市】

武蔵村山市の「こども宅食こどもと便」は、今年(2021年)の5月からこども宅食を始めました。現在27世帯にお届けに伺っています。

配達は3回目を終えたところですが、配達員が全員元保育士ということで、お子さんの子育てに悩まれている方がお話をしてくださることもあり、少しずつ関係性を築いていっています。

またご家庭とLINEでの繋がりがあることで、他団体のひとり親家庭支援の情報やフードパントリーからの情報を提供でき、「この前いただいた情報の○○に行ってきました」など報告をいただいています。

社会福祉協議会や地域の企業から食料の寄付をいただいていますが、まだまだ配達する品数は少なく、これからさらに配送内容を充実させていきたいと考えています。

 

思いやりを集め・循環させ・届ける「宅配弁当プロジェクト」――Lihi Terra【佐賀県唐津市】

佐賀県唐津市のLihiTerra(リヒテラ)は、人とのつながりが希薄になりがちな今、「シェア(共有する)」を通して生まれるつながりで、暮らしやすい環境づくりを目指し、活動しています。

 

昨年10月からスタートしたこども宅食も8ヶ月が過ぎ、利用世帯が抱える課題が少しずつ見えてきました。

 

不安や孤立感を抱える中で、仕事を複数掛け持ちし、仕事や子育てに追われ、心に余裕をもって子どもと触れ合う時間がとれない……。

 

そんなひとり親世帯の存在を目の当たりにし、1日に数時間でも家族との幸せな時間を過ごしてほしい、親子のコミュニケーションのきっかけに、と手作りのお弁当をお届けする新たな取り組み「ファミリーテーブル」を実施しました。

お弁当を受け取ったご家族から、「お弁当とても美味しかったです。」「子どもたちが夏休みで毎日家にいるので大変だったのですが、息抜きになりました。」「ママ、今度このおにぎり作って欲しい!と言われました。」など、子どもたちとの会話が感じられる嬉しいメッセージが届き、ほっこりしました。

 

今回のきっかけの一つとなったのが、6月に地域で開催された海岸清掃&ヨガのチャリティーイベントで、唐津の環境教育活動団体「HanaMarcheConnect」さんに集めていただいた、こども宅食への寄付金7,700円でした。

そこで集まったたくさんの人の想いを次につなげること、利用世帯が抱える問題を解決すること、資源を大切に循環させることを目指した形が、「ファミリーテーブル」でした。

 

地域の人が育てた季節の野菜や、規格外の食材などを企業の方からおすそわけしてもらい、同じ地域で栄養士として働く方が栄養バランスを考えメニューに。

公民館の調理室を貸してもらい、子育て中の母親たちをつなぐ地域のママさんチームが「結び」をテーマに、「おむすび」メインのお弁当作りを担当。

親子の会話のきっかけになれば、と地域の文筆業を営む方が手作りのお品書きを作成。生産者の顔が見えるよう名前も記載しました。

誰かの少しの思いやりが集まることで、こんなに素敵なものを作り上げるのだと改めて実感すると同時に、「人を思いやる心を次につなぐ」、そんな循環が生まれていくことが、安心して暮らすための大切な第一歩となるように感じました。


配布する物や配布する方法が異なっていても、どの活動でも共通しているのは、困りごとを抱えている子育て家庭に寄り添い、子育てや気持ちの負担をちょっとだけでも軽くしたいという思い。

コロナ禍で人とのつながりを保つのが難しくなっている昨今ですが、こども宅食を通じてご家庭と地域の温かいつながりが続くことで、ふとした時に頼ってもらえる子育てのパートナーになれればと思います。

 

こども宅食応援団では、こども宅食の活動が全国どこにでもあって当たり前の支援になるよう、普及活動を行っています。

ご賛同いただける方は、記事のシェアやふるさと納税で、一緒にこども宅食を全国に広げるお手伝いをしていただければ幸いです。

>>こども宅食を支援するふるさと納税はこちらから

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