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宅食を超えた「繋がり」を届けるこども宅食の取り組み【山口・佐賀活動報告】

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現在全国33団体に広まったこども宅食の活動。定期的に食品等をお届けしながら、子育て家庭と繋がりを保ち、必要な時には行政等の支援に繋げていく活動です。

今回は、ご家庭とこども宅食スタッフの繋がりの様子を、山口県宇部市の「うべおたすけまんぷく便」と佐賀県唐津市の「LihiTerra(リヒテラ)」の活動からご紹介します!

「おなかもこころも満たします。」――うべおたすけまんぷく便【山口県宇部市】

子ども食堂「みんにゃ食堂」を運営しているかねこキッズクラブでは、2020年9月から新たにこども宅食型支援を開始しました。

かねこキッズクラブの活動は「誰もが立ち寄り、季節の美味しい食事を食べることのできる場所であるとともに、何らかの困りごとをかかえている方々への手助けができる場所でありたい」との思いで始まり、毎月200食以上を提供してきました。

学習支援やイベントなども開催し、子どもたちを中心に多世代の人たちが集い、子どもたちが健やかに育まれる地域づくりを目指しています。

かねこキッズクラブの事務局を運営する金子先生の本業は小児科。みんにゃ食堂を中心とした地域団体とのネットワークに加え、普段から地域の学校医として先生やスクールソーシャルワーカーとの連携していて、虐待やネグレクトといった深刻なケースの対応についても行政との連携実績があります。

今年度からは、自治体から支援対象児童等見守り強化事業の委託を受け、困りごとを抱えるさまざまな家庭に食品やお弁当を届けながら、関係構築や支援へのつなぎを開始しています。

(利用家庭の目線で、思わず申込みしたくなるような明るいデザインのチラシ)

訪問を担当するのは、保健師、保育士、教員など専門職のほか、主婦や医学生、ミュージシャンといった多様なスタッフです。

食事や食材のお届けだけでなく、一緒にお買い物や料理をしたり勉強したり、動画の編集をしたり、時にはドライブで遠出したり農作業をしたりと、それぞれが得意分野を活かし、楽しみながら家庭や子どもたちと関わっています。

「会いたかった!」と一週間に一度の訪問を心待ちにしている子もいます。最近では交換日記も始まっているようです。このような楽しいエピソードには、私たちの心も満たされます。

まんぷく便は「つながり」と「育つ環境」を子どもたちに届け続けます。

シェアする心がはぐくむ、循環する暮らし――LihiTerra(リヒテラ)【 佐賀県唐津市】

佐賀県唐津市の「LihiTerra」は、人とのつながりが希薄になりがちな今、「シェア(共有する)」を通して生まれるつながりで、暮らしやすい環境づくりを目指し、活動しています。

活動の始まりは、嫁ぎ先のお寺に集まるたくさんのお供え物の行方に疑問を抱くようになったことがきっかけでした。

お供え物は食べきれないほど多く、食べることができたものも、いつしか賞味期限が切れ廃棄せざるを得ない状況でした。そこで「もったいない」という想いから、必要とする人・場所へシェアすることをスタートしました。

(12月はクリスマス仕様のお届けをしました)

こども宅食の活動では、地域の農家、企業、個人の方など、余っている物をシェアしたいと同じ気持ちの方々から集まったお米、お菓子、レトルト食品、乾麺・袋麺、果物、野菜、飲料、化粧品、日用品などを、唐津市のひとり親家庭へ毎月1回程度届けています。

現在関わっている世帯には様々な問題を抱えている家庭もいて、学校でのいじめ、親の病、コロナの影響での失業や収入減など、ストレスや不安を抱えながら過ごしている子どもたちがいます。

リヒテラでは、子どもから大人、家族みんなが気持ちの上でも豊かになるよう、子どもたちが好きそうなお菓子や、なかなか自分のためにお金を使うことが難しいお母さんのために美容グッズも一緒に届けています。

(配送の様子)

シェア活動を通して、各ご家庭とのコミュニケーションを大切に、子育てや仕事について色々なお話をします。必要に応じて、社会福祉協議会と連携をとりながら相談に乗っています。

「子どもたちがお菓子を楽しみに学校から帰ってきます!」「仕事が決まりました!」などの連絡をいただくと、自分のことのように嬉しく、活動への大きな自信につながっています。

活動の中で一番驚いたことは、団体のSNSを通して今まで出会うことのなかった茨城県の個人の方からも食品をシェアいただき、県内だけではない関わり、そのつながりが生む価値を経験できたことです。

団体として『物資を毎月これだけ集めなければいけない!』と無理をするのではなく、同じ気持ちや考えを持つ方とつながり、少しずつコミュニティの輪を広げ、リヒテラが存在しなくても、シェアする・助け合うことが習慣になる未来を目指したいです。


こども宅食の活動を通して、食品の配送を超えた心の繋がりが生まれている様子が伝わってきます。

こうした何気ない会話ができる関係を日常から持つことで、いざ何か困りごとが出てきたときに顔の浮かぶ「周りの誰か」になれるこども宅食。

感染防止のために人と会うことが難しい今の時代だからこそ、こうした繋がりを持つことで孤立して困窮してしまうことを防いでいけるよう、全国各地のこども宅食はこれからも活動していきます。

>>こども宅食の全国展開の応援はこちらから

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