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進級・進学を晴れやかな気持ちで迎えてほしい――全国各地のこども宅食の学びを支える取り組み

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4月。大人も子どもも新しい生活が始まる節目の季節です。

全国のこども宅食の利用家庭にも、小学校の入学や進級、中学校や高校への進学など、新生活の始まった子どもたちがたくさんいます。

育ち盛りの子どもたちが使う制服や通学靴、文房具や参考書などの学用品。ひと揃え購入するにも経済的に厳しいご家庭には、家計に大きな負担がかかります。

ひとり親世帯や生活保護受給世帯の進学率は、その他の家庭に比べると低い現状がありますが、こういった家計への負担もその一因になっていると考えられます。

出典:内閣府「子供の貧困に関する現状」

全国各地のこども宅食では、進級・進学を迎えたご利用家庭の困り事に合わせて、様々な支援活動を行いました。

高額な中高生の制服を地域の協力で。

公立中学校の制服は5万円前後~10万円が平均的な価格です2016年朝日新聞調査より経済的な厳しさを抱えていない家庭にとっても、手軽な出費とは言えません。

栃木県のこども宅食「宮っこだいじ便」を利用するとある親子は、家庭の事情から宇都宮に引っ越してきたばかり。

支援を始めて2ヶ月、ご家庭の状況が安定してきた頃、中学生のお子さんの制服が買えず、私服で学校に通っていることに親御さんが悩んでいることがわかりました。

宮っこだいじ便のスタッフがさっそく地域のコミュニティセンターの制服バンクに連絡を取ったところ、こども宅食を利用するご家庭向けに学用品を提供していただけることになりました。

試着をしながら、ぴったりサイズの制服や体操着を提供してもらった親子。このことをきっかけに、親御さんからも前向きな言葉や笑顔が出てくるようになったそうです。

 

宮崎県の「みやこのじょうこども宅食」でも、お子さんが大勢いるご家庭から「高校生の制服はないですか?」と相談がありました。

学習支援などの活動も行っているため中学生の制服はいくつか取り揃えていましたが、あいにく高校の制服はありません。しかし、どうにかしたい!と、たくさんの方が制服を探している情報をシェアしたり連絡を取り合ったりしてくれて、なんとその日のうちに譲ってくれる方が見つかりました。

ご家庭に制服を届けると、お母さんも大喜びし、「良かった」と一安心していました。

ピカピカの新しい靴。「娘がすごく喜んでいて、本当に嬉しい」

長野県のえんまる便では、小学生の子どもたちに、進級進学の「ギフト・プレゼント」のお届けをしました。

 

プレゼントのお届けを楽しみに待っていて、チャイムを鳴らすと、靴も履かずに勢いよく玄関の扉を開けてくれた新1年生の男の子。

欲しかった黒い靴を見て「わぁ……!」と満面の笑みを浮かべてくれた女の子。

ピカピカ光る靴を履いて、嬉しそうにろうかを走り回り、「ありがとう!」とニコニコ笑顔でハイタッチをしてくれた男の子。

ノートを手に取って「自由帳いっぱい!たくさんあるー!!本作るんだ!」と喜ぶ女の子。

 

たくさんの子どもたちの笑顔を見ることが出来ました。

親御さんからも、たくさんの喜びのメッセージをいただいています。

「3月は新学期用品をたくさん揃えないといけなくて。でも金銭的に…という状況だったので本当に助かりました。」

 

「娘がすごく喜んでいました。そんな姿を見ることができて、私も本当に嬉しかったです。」

 

「お赤飯とても嬉しかったです。下の子も『おせきはんだ!やったー!』と喜んでいました。夕飯で大満足でいただきました。」

地域の想いで安全な通学をプレゼント

佐賀県の「こども宅食にじいろ便」では、日々の活動の中で親御さんからこんな声を聞きました。

「新型コロナウイルスの影響で収入が減り、家計は苦しくなった。子どもの入学時には出費がかさむため、すべての学用品を買い揃えるのはむずかしい。そのひとつに通学用ヘルメットもあり、譲っていただけないかと検討している。」

自転車での通学に必要なヘルメット。お下がりを募れば卒業生などからもらうことはできるかもしれない。

でも子どもの安全を守るためのヘルメットは、新しいものを用意できないか。と考えたにじいろ便代表の原口さん。

市内の生活困窮世帯などに毎年図書券を贈っている「小城ロータリークラブ」に声掛けをしたところ、こども宅食の取り組みと、地元の子どもたちのために、という思いに共感され、協力いただけることになりました。

さらに、こども宅食の利用世帯以外にも、支援を必要としている家庭があるはず、と考え、市役所を通じて就学援助を受けている家庭への声掛けも行いました。

 

3月の卒業式の頃、中学校で行われたヘルメットの贈呈式では、まだあどけなさの残る14人の子どもたちが、緊張した面持ちで集まりました。

「皆さんには、近くで応援している人たちがたくさんいる。どうか中学校生活を楽しんでください。」とお祝いの言葉とともに、ヘルメットと文具が入った袋が手渡されました。

――贈呈式の様子は佐賀新聞でも紹介されました。https://www.saga-s.co.jp/articles/-/651073

贈呈式の帰り道。ヘルメットを受け取った男の子に声をかけた原口さん。

「学校の勉強では何の教科が好き?」

「算数です。逆に漢字を覚えるのは苦手かな…」

「そっか。中学では部活動には入るの?」

「はい、水泳部に入りたいと思っています!」

「水泳!すごいね…私、顔もつけることができない。(苦笑)」

 

たわいもない会話をしながら、ふと周りを見れば、彼の自宅は田園の中。街灯もほとんどない。

「部活の練習で遅くなるだろうけど、気をつけてよ!」と声をかけると、「はい」とはにかみながら頷いた。

そんな彼を、愛情いっぱいのヘルメットでしっかり守ってあげて欲しい、祈るように心からそう思ったのでした。


えんまる便からの報告にも「社会には君のことを気にかけている人がたくさんいるよ。そんなことを少しだけ感じてくれたら、いいなと思っています。」と添えられており、社会みんなで子どもを育てていきたい、そんな想いが伝わってくる進級進学へのサポート活動が全国のこども宅食で行われています。

 

こども宅食は、定期的な食品のお届けを通じてご家庭と繋がりを保ちながら、困り事などの相談があったときには必要な支援へとつないでいく見守り支援の活動です。

こども宅食応援団では、全国のこども宅食団体がスムーズに事業を行えるよう、ノウハウや食品等の提供を行っています。

こども宅食を全国に広げていくため、みなさんからのご支援、お待ちしています!
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