レゴジャパン株式会社(以下「レゴジャパン社」)さまから、こども宅食応援団と文京区こども宅食事業にLEGOブロックのおもちゃを合計916セットご寄付頂きました。
LEGOブロックは、佐賀、宮崎、長崎、新潟、東京など全国各地の「こども宅食」運営団体を通じ、クリスマスのスペシャルプレゼントとしてご家庭に届けられました!!
どんなクリスマスになったのか、まずはご家庭の声をご紹介します。
小学生のお子さんから「レゴは、妹と大切に遊びます。ありがとうございます!」といったメッセージも頂きました。
こども宅食の対象世帯は、仕事や家計、子育てについて困りごとがあったり、「生活が苦しいな…」と感じるご家庭です。
プレゼントが届き、本当に素敵なクリスマスが全国各地のご家庭のもとに訪れたようです。
全国イベントとなった今回のクリスマス企画。その舞台裏はどんな様子だったのでしょうか?各地の様子を一緒に見てみましょう!
まずは12月に始まったばかりの長崎市版こども宅食「つなぐBANK」。対象は100世帯……!梱包作業ではボランティアや協賛企業の社員26人が総出で汗を流しました。
次は佐賀市。地域住民の力で立ち上がった2つのこども宅食「おなか一杯便」と「とどけYELL」。クリスマスに間に合うよう、心を込めて梱包や配送の準備が進められていました。
新潟市では、「にいがたお米プロジェクト」のメンバーが北風が吹く中、120世帯を一軒一軒まわって、食品とLEGOブロックを配達。
宮崎県の三股町「みまたん宅食どうぞ便」でも、お米や野菜と一緒に、なんとクリスマスケーキとLEGOが届けられました!
文京区のこども宅食事業でも、神保町のオフィスで一つ一つ丁寧に梱包・発送の準備。
今回のクリスマス企画の準備を進めているなか、佐賀市のこども宅食「とどけYELL」事務局の福島さんから、こんなお話を聞きました。
福島さんはご自身もひとり親で三つ子を育てた経験があります。「とどけYELL」の活動で毎月、支援先のご家庭に食品を宅配しながら相談にものっています。
クリスマスプレゼントを自由に選んで買ってあげられなかった、そんなご自身の経験も振り返って、今回こんなことを仰っていました。
今回、「サプライズで子どもたちにプレゼントを渡せるのが楽しみ」というこども宅食利用家庭の声がありました。
クリスマス当日までプレゼントが見つからずサプライズが成功するよう、福島さんは丁寧に親御さんと宅配日の相談をしていました。
もう一つの舞台は東京です。
今回、916セットものLEGO製品のおもちゃを寄付くださった、レゴジャパン社さま。どのような思いで協賛して頂いたのか、担当の中島さんにお話を聞きました。
――LEGOグループは世界中で大人から子どもまでファンの多い企業ですが、どういったビジョンを掲げているのでしょうか?
中島さん:LEGOグループとして掲げるミッションに「Inspire and Develop the Builders of Tomorrow (ひらめきを与え、未来のビルダーを育てる)」があります。
複雑で変化の早い、不透明な情勢のいまの世の中だからこそ、未来を切り拓いていく力を育むことが必要だと考えています。
レゴ社のDNAとしてコミュニティへの還元を常に意識しており、その中で全ての子どもが質の高いおもちゃで遊ぶ機会を得られること(“Play Access”)を重視しています。
国内では、被災地の子どもたちや児童養護施設にLEGO製品を寄付する活動などを行ってきました。
(レゴジャパン社のコミュニティエンゲージメント活動について説明をする中島さん)
――「全ての子どもに遊ぶ機会を・・・」素晴らしい活動ですね。
実は、日本でも、家族旅行に行けなかったり、習い事や部活など周りが当たり前にできている体験ができない子どもの数が増えています。「文化的な体験や機会が不足する」格差の問題です。
東京都の家庭調査(*)でも、所得が低い家庭で「7人に1人」が経済的な理由でクリスマスのプレゼントやお年玉を渡せなかったという結果が出ています。
中島さん:先進国と言われる日本でも、文化的な体験や機会の不足に直面している家庭がこれほどあるとは知りませんでした……。驚いています。
――今回のクリスマス企画で、「初めて、きちんとしたプレゼントを子どもに渡せました」という親御さんの声も聞きました。
「自分だけできない」という環境に置かれることによって、子どもの自己肯定感が下がる。困難にぶつかったときに乗り越える力も育ちにくいと専門家も指摘しています。
中島さん:本当に、遊びや体験を通じて学ぶ機会はどんな子どもでも平等に得られるのが理想です。
レゴブロックで遊ぶことを通じて、想像力や思い描くものを形にする力、感情表現、社交性などのライフスキルを高めることができます。
今後も「文化的な機会の不足・欠如」の解消につながるよう、自社製品の提供などレゴジャパン社として引き続き活動を推し進めたいと思います。
――こども宅食は食品に限らず、図書券やイベントチケットのプレゼントなどを通して、この問題に取り組んできました。
家計の負担軽減につながるだけでなく、楽しかった思い出や「自分を応援してくれる人がいる」という安心感を届けたいと思い、活動しています。
中島さん:今回のLEGO製品の寄付が、困難な状況にあっても子どもたちが自己実現をしていくきっかけの一つになれば、本当に嬉しく思います。
なかなか支援が届かない親子をサポートする「こども宅食」のような取組みが、行政や企業も巻き込み広がっていくことを願っています。是非これからも頑張ってください。
難しい状況に置かれている親子が増えている背景には、非正規雇用で低賃金・不安定な仕事が増えていること、親自身も若い頃に知識やスキルを身につける教育を十分受けられなかったこと等、社会の構造の問題も大きいです。
先日閣議決定された「子供の貧困対策に関する大綱」でも、『国全体で子供を応援するという機運を高め、どんな環境にあっても前向きに伸びようとする子供たちを支援する環境を社会全体で構築する』との基本方針が示されました。
政府や自治体、民間の企業やNPO、支援団体が連携してサポートすることが必要です。
こども宅食応援団では、全国の事業を一緒に応援してくれるサポーターの皆さんを募集しています。
こども宅食応援団は各地の事業立ち上げ支援・政策提言準備といった全国普及活動の他、今回のように、「子どもたちを応援したい」という協賛企業さまと全国各地のこども宅食事業の連携窓口も担当します。
こうした活動資金を【ふるさと納税寄付】で募集しています!ご協力よろしくお願いいたします。
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