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こども宅食で地域の支援格差をなくし、親子を笑顔に【宮崎・山口活動報告】

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2017年に東京都文京区で始まった「こども宅食」事業。

現在では、全国約90もの団体で実施され、徐々に支援が広がっています。

こども宅食応援団では、こども食堂やフードパントリーなど既に子育て支援事業を運営されている方々にも、こども宅食にも取り組めるよう支援しています。

とくに地方では、遠方で車がないため食支援を受けに行くことが難しいご家庭もありますが、ご自宅にお届けするこども宅食の取り組みは広範囲でお届けすることができます。

今回は子育て支援事業からこども宅食をスタートした2つの団体をご紹介します。

市内の遠くに住む親子にも食支援を――明日花だいじょうぶ便【山口県山口市】

認定NPO法人山口せわやきネットワーク こども明日花プロジェクトでは、2016年から子どもの貧困問題に取り組むため、無料学習会や居場所づくり事業(いずれも食事付き)を続けてきました。

2018年から「地域が子どもたちを見守り、支える仕組み」として、こども食堂を山口市内3か所で運営。山口県の委託事業として、県内のこども食堂の普及促進に向けた中間支援を行っています。

2020年新型コロナウイルスの感染拡大により学校が一斉休校になると、スタッフのみんなが「うちに通って来ている子どもたちは、給食がなくなったらお昼ごはんが食べられなくなる」と心配になり、すぐに手作り弁当を配布しました。

そのうち、同年5月頃から「ひとり親家庭が大変らしい」という話しを聞き、市内を対象に、ひとり親家庭へお弁当の無料配布プロジェクト「みんなにエール!弁当」を始め、現在も継続しています。

2021年にはフードパントリーの取り組みが広まるようになり、同年9月と10月には市内の全21地区で食品配布を行い、500家庭にお渡ししました。

その際に出会ったひとり親家庭を中心に、それ以降も毎月50~60家庭に食品とお米をセットにして配布会を続けています。

配布会に来られない方や緊急で食品が必要な方を対象に、いつでも取りに来ることのできる「なのはなパントリー」を活動拠点内に開設し、毎月20件以上の利用があります。

実はこれまで、こども宅食はあまりおこなっていませんでしたが、最近、公式LINEアカウントで希望調査をしたところ、「車がなくて取りに行けない」などの理由で自宅への配送希望が寄せられました。

先日も夕方、食品とお米をお届けしたところ、小学生の男の子が一人で留守番をしており、「ありがとうございました」と言ってくれました。

今後も市役所等と連携して、こうした家庭へ食品を届け、お腹を満たすだけではなく、少しでも親御さんたちの不安やストレスを軽減することができればと考えています。

地元のカフェが取り組むこども宅食。支援の必要性を伝えたい――たかはるぱくぱくわんぱく便【宮崎県高原町】

雄大な山の麓にあり、1500mを超える高原が広がる宮崎県高原町。たかはるぱくぱくわんぱく便を運営する株式会社水ノ月では、2022年2月から「生活が大変だな」と感じている18歳以下のお子さんがいるご家庭を対象に、月に1回以上、ご自宅へ食品をお届けしています。

現在、スタッフ2名で13世帯(2022年11月現在)のご家庭へ食品をお届けし、配送をきっかけに子育てやご家庭の悩みをお話ししてくれることで、行政の支援に繋げることもできました。こども宅食応援団や地域の方々の温かいご支援のおかげで活動を続けることができています。

新たに2022年10月から、こども宅食とフードドライブをご利用者のお子さんを対象にファミリー学習会を始めました。

ファミリー学習会では、自社の運営しているカフェに先生をお呼びして、勉強をした後に保護者の方とおやつを食べて楽しく過ごしてもらいました。いろいろな課題も見えてきましたが、子どもたちが落ち着いて勉強できる環境を提供できるよう工夫していきたいと思います。

まだまだ「支援を必要としている家庭なんて本当にいるの?」と言われることも多く、町民のみなさんにもっと知っていただくための活動にも力を入れていきたいと考えています。

 

こども宅食応援団では、全国各地のこども宅食実施団体への立ち上げ支援や、ノウハウや物資提供などの伴走支援を行うことで、「こども宅食」の取り組みを全国に広げる活動を行っています。

またこれらの活動資金はみなさんからいただくふるさと納税の寄付で支えられています。

ご支援どうぞよろしくお願いいたします。

>>こども宅食応援団へのふるさと納税はこちらから

 

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