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様々な活動をしてきたからこそ見えてきた、こども宅食の必要性【青森・東京・広島活動報告】

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経済的に厳しい等の困りごとを抱えながらも声を上げられない、自ら助けをもとめられない親子がいます。

そんな子育て家庭に、定期的な食品の配送を行うことでつながりをつくり、必要なときには適切な支援につなげる活動を行う「こども宅食」。

 

今回は、もともと社会福祉活動や農業など、様々な活動をされていた中で、最近新たにこども宅食事業を開始された3つの団体の活動をご紹介します。

宅食だけでなく、夕食のお弁当配達により子どもの見守りも強化――三沢こども宅食おすそわけ便【青森県三沢市】

青森県三沢市の「三沢こども宅食おすそわけ便」は社会福祉法人楽晴会が運営しており、2020年11月から2ヶ月に1回、こども宅食おすそわけ便を開催しています。

地元企業をはじめ、市民の方々や市外の企業などからも様々な食材や日用品のご寄付をいただき、三沢市内の子育て家庭やひとり親家庭、約200世帯に食品等を配布しています。

こだわりは、地元企業のご協力のもと、お米と卵と当日の朝に焼いた出来たての食パンを毎回配布することです。

こども宅食おすそわけ便を通して、不登校だったお子さんが少しずつ学校に登校するようになったり、世間話をする中で今困っていることが見えてきたり、最初は顔を見せてくれなかったお子さんが今では玄関まで出てきて食材を受け取ってくれるようになったりと、それぞれの家庭との距離が少しずつ縮まっているのを感じています。

 

また、活動はこども宅食おすそわけ便だけではありません。気になる家庭には定期的に訪問して食料を届けたり、学校の夏休み中には週2回夕方にお弁当を届けたりもしました。夏休みが終わった現在も1件の家庭に週2回夕方にお弁当を配達しています。

支援が必要な家庭はたくさんあると思いますが1つずつ、少しずつ、確実につながっていければいいな、と思います。

笑顔と食料を届けることで子育てを応援――大田区社会福祉協議会ほほえみごはん【東京都大田区】

東京都大田区では、ささえあい食料支援事業のフードパントリーやお弁当配布を行ってきました。

そして2020年11月から、新たに「ほほえみごはん」というこども宅食活動を開始しました。「絆サポーター」と呼ばれる地域のボランティアが、0歳から18歳のお子さんがいる世帯で、定期的な食料支援を希望される方に対して、2週間に1回程度、年間24回、食料を無料でご家庭にお届けしています。

利用者のお宅を訪問し、食料を手渡し、玄関や軒先でのあいさつや会話などを通じて、利用されるご家庭の身近な存在としてのつながりを築いていただくための活動です。訪問を重ねるたびにつながりが深まってきているのを感じます。

東広島をより住みやすく、笑顔で暮らせるまちづくりを目指す――農育ぶちうま宅食便【広島県東広島市】

「農育ぶちうま宅食便」の活動を行うひろしま農育プロジェクトは、「街を作る」「人を作る」「仲間を作る」という3つのコンセプトを持っています。

放棄農地の再利用、留学生や小学生の田植え体験、特産品の復刻など、学校教育や日常では体験出来ない体験を提供しています。

ひろしま農育プロジェクトは今年から東広島市のSDGs推進団体として認定され、その一環として新たに「農育ぶちうま宅食便」を始めました。

宅食便では東広島市西条町を活動地域として、農育で育てた野菜を中心に食べ物をお届けし、子育てを応援していきます。

新型コロナウイルスの感染拡大によりしばらく対面の活動は中止していましたが、9月18日、西条町の子育て中のご家庭に、採れたての野菜と八本松の農家さんから頂いたお米を届けました。

今後も感染状況を見ながら少しずつ再開していきます!


焼きたてのパンや新鮮な野菜を配達したり、ボランティアの方が活躍したり。それぞれの地域や団体の特色を活かした活動をされていますね。

 

こども宅食応援団は、こども宅食事業の全国展開を目指して、立ち上げ資金の助成や伴走支援などを行っています。

活動にご賛同いただける方は、ふるさと納税からもご支援いただけます。

>>ふるさと納税はこちらから

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