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「笑顔」や「嬉しい」を届けたい。コロナ禍に始まった新しいこども宅食【静岡・佐賀活動報告】

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2017年に東京都文京区で始まった「こども宅食」の事業は、徐々に全国に広がりつつあります。

現在、こども宅食が実施されているのは19都府県33団体。

 

実施団体のみなさんは、こども宅食をただ食品を届けるだけの食糧支援とは捉えていません。

食品の配送を通じてご家庭との繋がりを保つこども宅食では、食品と一緒に「楽しい気持ち」や「笑顔」も届けたい、と思い活動しています。

 

今回は、昨年スタートしたばかりの2つのこども宅食から届いた活動報告をご紹介します。

「嬉しい」「楽しい」をお届け――子ども食堂ちるふぉれ便【静岡県静岡市】

「子ども食堂ちるふぉれ便」を実施する静岡子ども食堂ネットワークでは、「静岡市の小学校区に一つ子ども食堂を作る!」ことを目標に2016年から子ども食堂の活動に取り組んできました。

活動を通じて、様々なご家庭の子どもたちとの出会いや新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、2020年6月からこども宅食「子ども食堂ちるふぉれ便」をスタートしました。

 

初めての宅食事業で一番気をつけていることは、もらって「嬉しい」「楽しい」と感じていただける中身をお届けしたいということ。

毎回ご自宅に届けに伺うと、子どもたちが嬉しそうに受け取り、中身を見て大喜びしてはしゃいでいます。

「親子で中身を一つ一つ確認するのが楽しみです」と保護者の方からの感想をいただくと、継続していく励みになっています。

就労のご相談やお子さんの学校での様子を教えていただく機会も増えて、まだ始めたばかりですが、利用してくれるご家庭とゆっくりと関係性を築いています。

悲しくて辛い事件が起きてしまわないように――ハッピーキッズ【佐賀県唐津市】

佐賀県唐津市の「ハッピーキッズ」は、すべての子どもが「夢や希望に向かって安心して健やかに生活できること」を願い、2020年10月より「こども宅食」をスタートさせました。

現在、利用しているご家庭は、主にひとり親家庭です。

悲しいことに、近年、子どもが虐待の被害にあうニュースが絶えません。そしてそれは、父母が揃っている家庭より、ひとり親家庭での発生の比率が高いのが現実となっています。

数年前、唐津市の近くで、胸をしめつけられるような事件が起こってしまいました。その事件は、子どもの命にこそ別状はなかったものの、その子どもの心の傷はどんなに大きく、どんなに深いものだったでしょう。

そして、虐待をしてしまった親も後悔して心に傷を負っている。

そんな悲しくて辛い事件が起きないよう生活環境を作るためにハッピーキッズは活動しています。

月に2~4回、お米やパン、乾麺、缶詰、野菜、お菓子やジュースなどの食料品と、トイレットペーパーや洗剤、マスクや消毒液などの生活用品をお届けしています。

そして、一番届けたいのが笑顔と元気です!!

まだまだ勉強不足ですが、親子の気持ちに寄り添い子ども達を見守るとともに、親御さんの頑張りを受け止め、ご家庭の幸せを心から応援していきたいと思っています。

私もひとり親で二人の子どもを育てて12年近く。頼れる両親もいなかったので、子ども達が小さい頃は、それはもう大変でしたが、子ども達も大きくなり、色んなことを理解してくれているようで、たくさん協力もしてくれるようになりました。

今では、私が子ども達から助けてもらうことも多くなってきたように感じます。

このような経験が役に立つかはわかりませんが、「ハッピーキッズ」は、すべての子ども達の幸せを願い、これからもこども宅食を通し、親子の笑顔を増やす活動を続けていきたいと思っています。


親子の笑顔や喜ぶ姿を思い浮かべながら用意している食品は、主食となるお米、栄養バランスを考えた野菜、料理が苦手なご家庭でもかんたんに調理できる合わせ調味料やレトルト食品、お子さんの好きなお菓子やパン、ご家族の健康を願う衛生用品など、様々なバラエティに富んでいます。

これらの食品や日用品は、各団体に寄せられた寄付品や購入したものが中心となっています。

こども宅食応援団でも、食品等の提供や助成金等で各地のこども宅食の活動をサポートすることで、全国のこども宅食事業の活性化を支援しています。

>>こども宅食応援団への支援はこちらから

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