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「ひと足はやいクリスマスプレゼント?」「進学用の制服まで!」全国各地の支援現場、こども宅食利用家庭から喜びの声【京都・秋田・宮崎活動報告】

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こども宅食は、生活の厳しい子育て家庭に、定期的に食品を届ける取り組みです。食品のお届けをきっかけにつながりをつくり、見守りながら、食品以外の様々な支援につないでいく支援モデルです。こども宅食応援団は、全国的に注目を集める「こども宅食」支援モデルを日本中に拡げるために活動しています。

今回は、こども宅食応援団がサポートをする京都、秋田、宮崎の3つのこども宅食支援現場から届いた現地レポートや、支援者、ご利用者の声をお届けします。

『クリスマスにプレゼントが届いたみたいなワクワクした気持ち!』――京都こども宅食プロジェクト【京都府京都市】

2019年12月に立ち上げ、京都市内で実施されている、京都こども宅食プロジェクト。回を重ねる毎に少しずつ利用者さんの数も増え、現在では約325世帯のご家庭に配送を行っています。

今回の配送の目玉は、プロバスケットボールの観戦チケットの同封でした。

こども宅食は、食品だけではなく体験や機会の提供にも積極的に取り組んでいます。

利用者さんからは、随時感想やお写真をいただいており、プロジェクトメンバーはいつもほっこりしています。

『昨日荷物が届きました!クリスマスにプレゼントが届いたみたいなワクワクした気持ちで、子どもと一緒にカウントダウンして、開けました。沢山の商品が入ってて、嬉しかったです!!皆さんに感謝です。有難うございました。』

こども宅食の支援現場には、時々子育てに関する相談等も寄せられますが、京都こども宅食プロジェクトには助産師や保育士等も参画しているので、行政と民間で協力し、多角的なサポートが実現できるように日々試行錯誤を繰り返しています。

貧困率の高い地域で多角的につながる支援を――秋田たすけあいネットあゆむ【秋田県(全域)】

秋田県は貧困率も高く、特にひとり親世帯の6割が年収180万円以下で暮らしているのが現状です。「隠れて見えない貧困」「社会からの孤立」「貧困の連鎖」問題は山積しています。声をあげられない子どもたちを救うため、さまざまな事業を通して「つながる支援」を実施しています。

「食べることは生きること」。こども宅食モデルで伴走型の支援を行っている「秋田たすけあいネットあゆむ」では、食糧支援を越えた繋がりが生まれています。

制服リユースで購入にきた親子(小学生のお子さん・シングルマザー)からの相談で、こどもが学校を卒業するまで食糧支援につながりました。その後、無料の学習室に通い、勉強を頑張っています。

宮崎全域に「こども宅食」をひろげる発信地に――フードバンクみやざき「こども宅食」【宮崎県宮崎市】

数年前から宮崎県内全域で子どもの貧困対策の一環として子ども食堂の活動を続けてきました。しかし、子ども食堂だけでは支えることのできない家庭に、なんとか食で繋がるサポートをしていきたい、と考え今年に「こども宅食」モデルでの支援をスタート。コロナの影響により、こども宅食への申し込みが増え始めていて食材の調達も更に必要となってきたことから、2020年5月、フードバンクみやざきを設立しました。

代表を務める長宮友子さんは言います。

「コロナの影響もあり、様々な所から『食材を提供して欲しい』『今失業中だ』という相談が来ていて、深刻な状況も浮き彫りになり始めています。

食材をお届けすると『こんなにもらえると思っていなくて驚きました』『仕事がなくて食事に困っていたから、ありがたい』という声も頂き、活動をスタートして良かったと思っているところです。」

最近は、コロナによる失業の相談が入るようになってきました。シングルマザーだから、次の仕事が見つからないという相談もありました。

また、親がご飯を作れない為、高校生の子どもが作っているという相談があり、子どもでも作れるようにレトルトパウチをお届けしました。

他にも、「痩せ始めていて、昼食時は凄い勢いで食べるのを見て気になっているので、何かしらの食のサポートをして欲しい」との相談や、シングルマザーであるが、妊娠中で仕事ができなくなった、というような相談もあります。

こども宅食の良さは、何よりも食を直接届けることができることです。子ども達が元気に過ごすためにはまず「食」だと思っています。

食を通して定期的に繋がる事ができるため、家庭に「伴走支援」できる事が一番の効果だと思っています。

困窮状態にある家庭の場合、DV、シングルマザー、本人の精神疾患や病気など一家庭で多くの問題を抱えているケースが多く、通常は問題無く生活ができている家庭でも、ある日突然生活状況が悪くなっていることがあります。さらに、知らないうちに支援が切れている場合も多く、発見時には大変な状況になっている場合もあります。

普段から繋がっておくことで家庭から出てくる信号をキャッチし、困っている時にスッとサポートができるのがこども宅食の良さだと思っています。

県内でこども宅食をスタートさせたい支援者が増え始めていることから、県内複数の支援団体の仲間たちと共に、食支援を必要とする家庭に十分な食材を届けるための活動をスタートしています。


京都、秋田、宮崎の最近の活動はいかがでしたか?

産婦人科医と行政が協働して立ち上げからちょうど1年を迎えようとしている京都、フードバンクや制服のリユースに無償学習室など地域に根ざした支援を行ってきた秋田、今年フードバンクを立ち上げたばかりの宮崎。

それぞれ全く異なる様子の団体ですが、個々の地域や特性に合わせてアレンジをしながら実施できるのが、こども宅食の特徴でもあります。

 

「こども宅食」をきっかけに、こうした地域の実態にあわせたカスタムメイドの支援現場が現在全国に29団体も広がっています。

「こども宅食」を全国に拡げるための各支援現場へのノウハウ提供や資金提供、物品提供などはこども宅食応援団が実施しています。

現在、全国各地から運営のサポートがほしい!と手が挙がっています。ぜひ、こども宅食応援団の活動継続のため、皆さまからのご支援をよろしくお願いいたします。

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