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長崎市で新たな”宅所”事業『つなぐBANK』がスタートしました!

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こども宅食応援団が立ち上げから関わってきた、長崎県長崎市の「つなぐBANK」事業が、先日市内の某所ではじめての開所を迎えました。

開所日には、ひとり親家庭を中心とした児童表扶養手当の受給家庭のうち、抽選で当たった約100世帯のご家庭に会員制の「宅所」に来ていただき、お米やレトルト食品やお菓子などの食品やケーキ、おもちゃをお渡しすることができました。

今回は、この事業の概要と開所に向けた梱包作業の現場の様子を報告します。

そもそも、つなぐBANKとは

つなぐBANKは、長崎県ひとり親家庭等自立促進センター「YELL(エール)ながさき」の事務局長を務める山本倫子さんが長崎県長崎市で、こども宅食から着想を得て立ち上げた事業です。

・対象者は、長崎市のひとり親等の児童扶養手当のご利用家庭約100世帯。

「周囲に知られない形でサポートを受けたい」という利用家庭のニーズを踏まえて会員制の「宅所」を市内に設置する(場所は毎回異なる)。

・利用申し込みや、宅所の開催日時・場所の通知などは、簡単・便利なLINEを利用!

・「宅所」では個人や企業から寄付された米や加工食品、生活用品、学用品を無料で提供する。

・併せて、宅所内に設置されたブースで、日常生活に関する困りごとの相談、医療や法律などに関する専門的な相談も受けられる、総合的な支援事業。

・実施頻度は2カ月に1回程度。

※山本さんの思いや支援の現場の実態については、こちらのインタビュー記事を参照ください

なぜ配送ではなく、「宅所」にしたのか?

今回、つなぐBANKがご自宅に食品などを「届ける」のではなく、あえて、利用家庭に会員制の居場所に「取りに来てもらう」方式にしているのには理由があります。

実は、長崎市は山の斜面に家が立ち並んでいて、坂道が非常に多いのが特徴です。特に斜面の上の方は、勾配がきつく、車が入れないような細い坂道が数多くあります。

こういった場所に食品を届けるには、ボランティアの人手が通常よりも多くかかったり、追加の配送料が必要になります。つなぐBANK事業は寄付とボランティアに支えられた事業なので、無理せず続けられるよう「宅所」という形での事業をスタートすることになりました。

宅所の会場に、お子さんの歯をチェックできる歯医者さんや、家計の相談をできる相談員さんが一緒にいて、面倒な申し込みなどしなくても、その場ですぐに相談できるのも「宅所」型の画期的な点です。

 

つなぐBANKの準備作業をレポート!

つなぐBANKは、会員制の場所にしており、開催日時や場所も利用家庭のみにお伝えしています。

通常のフードバンクだと、「あの場所に来る人は生活に困っている」というふうに周囲から見られてしまうのがネックで、「困っているけれど行けない……」という人も中にはいます。つなぐBANKはそういった心配が無く利用できるところがポイントです。

今回、実際の宅所会場の様子をお伝えすることはできないのですが、ボランティアさんの熱気で溢れた食品の梱包作業の様子をレポートしたいと思います。

市内のこんなスペースを倉庫として使ってます。今回はここで梱包作業をしました。

お米はすべて農家さんからの寄附で頂いたもの。品質が劣化しないように温度管理もしています。

ここにある食品はすべて、事務局の山本さんが地元の企業などを駆け回って集めたものです。

当日は、大村椿の森学園、生活協同組合ララコープ、県青年育成県民会議、お手玉の会といった団体から、総勢26名のボランティアが参加。みんなで協力しながら、お米の小分け作業や、お菓子や加工食品の梱包作業を進めました。

もうすぐクリスマス、ということでお菓子はこんな袋に入れました。

手書きメッセージつきの、クリスマスカードも一緒に入れました。

当日は、長崎の地元メディアも取材に来ていました。

梱包作業が終わると、今度は開所にむけて、会場の人の流れについて関係者で打合せ。日曜日にも関わらず、長い時間をかけて最後の確認を進めました。

「プレゼントが買えないような暮らしをしているご家庭のことを考えると、クリスマスの前にどうしても事業を開始したかった。」と、ぎりぎりのスケジュールをなんとか乗り越えて、今回初めての開所を迎えることができました。

次回の開所は2月を予定しており、食品に加え、4月の新年度・新学期に向けて、文房具や学用品などの配布も検討しているとのこと。ただ、まだ物品の寄附の目処は立っていないのが現状です。

もし、この記事を読まれた方で物品寄附やご協力ができそうと思われる方は、下記のお問い合わせまでご連絡をお願いいたします。

長崎・つなぐBANKへの物品寄付等のご連絡はこちらから
info@nagasakishi-boshikai.jp

また、今回の配送に関して、こども宅食応援団はレゴジャパン株式会社様にお願いをして、ご寄付頂いたLEGOブロックを「つなぐBANK」にお渡しすることができました。今後も事業の推進や寄附獲得など、様々な形で応援していきたいと考えています。

 

「返礼品なしのふるさと納税」で活動支援をお願いします!

「こども宅食」は全て自己資金で運営をまかなっており、現在は「返礼品なしのふるさと納税」を財源として活動をしています。この事業をさらに全国に広げていくためには、みなさんのご協力が必要です。ぜひご支援ください。

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