窓口や居場所で支援者が待っていても、姿を現さない、困りごとを抱えたまま孤立する親子…
なぜ、声を上げられないのか?
なぜ、支援の手が届かないのか?
私たちが出会った、#つらいが言えない 。そして、つらいが届かない 家族の姿をお伝えます。
「食べるものがないなら、近くのフードバンクや無料のこども食堂に来てほしい」。
食料支援だけでなく、学習支援など生活が苦しいときに無料でうけられる支援、サービスは各地域にあります。
地域に居場所を作って、手を差し伸べている人がいるのです。
それでも、そこに行けない人たちがいます。
困っている人が動けない本当の理由が、支援を届けようとしている側に十分伝わっていない現状もあります。
#つらいが言えない、声が届いていないのです。
そして、どこの地域でも必ず聞くのが、「知られたくない」「言えない」という親子の声です。
生活の苦しい世帯向けのこども食堂を運営している方から聴いたお話も印象的でした。
こちらのこども食堂は一般の人には知られないように、非公開で運営しているのですが、あるとき、いつも来ているお母さんにこんなことを言われたそうです。
別の地域では、こんな声も聞きました。
また、勇気を出して声を上げても、それがうまくいかなかったことへの失望感を口にする方もいました。
家族の不仲や離婚、家計の赤字や仕事のつまずき、子育てがうまくいかないこと、病気や障害、どれもとても繊細な話です。簡単に人に話せるようなものではなりません。
相談や支援を受けるには、自分の弱み、ともすると「失敗」と責められるようなことを他人に開示しなければならない。
どうしてもブレーキがかかってしまうのは、自尊心が傷いたり、偏見のまなざしを避けたいから、そんな気持ちがあるのではないでしょうか。
苦しくても声を上げられないこと、支援を受けること自体に難しさがあること。
これは、なにも経済的に苦しい家庭に限らず、誰にでも起こりうることだと、わたしたちは考えています。だからこそ、#つらいが言えない は決して「社会のどこかにいる誰か」の問題ではなく、自分たちの問題として考えていく必要があるのです。
こども宅食応援団では、「困っていても”助けて”が言えない人がいる」「必要な支援が届かない現実がある」という社会問題についての認知度を高めるため、特集企画『#つらいが言えない』に取り組んでいます。
(詳しくはこちらをご確認下さい。)
「#つらいが言えない」の経験者として声を聴かせてください!
経済的な困難に限らず、子育てや仕事、病気など様々な要因で『#つらいが言えない』を経験したみなさんの声を聞かせていただければと思っています。
体験やエピソード、考えや想い、なんでも大丈夫です!ぜひ、「#つらいが言えない」のハッシュタグをつけてツイートしてください。
「こども宅食」には該当する制度がないため補助金がつきません。
そのため、全て自己資金で運営をまかなっており、現在は「返礼品なしのふるさと納税」を財源として活動をしています。
ぜひご支援ください。
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