今年も残すところあと数日となりました。
年末年始は例年苦しい状況の相談や自殺率の高まる時期ですが、今年はコロナ禍の影響か、7月以降の自殺者が増加している事態にもなっています。(https://www.nippon.com/ja/japan-data/h00864/)
こども宅食応援団事務局でも冬季休業中も、困っている人たちからの相談がきてないか?全国のこども宅食団体の活動はどうかな?とスタッフそれぞれ気にかけながら過ごしています。
今回は、「歳末ひとり親家庭支援食料便」を行った新潟県の「にいがたお米プロジェクト」の活動と、こども宅食応援団の初期から伴走支援を行っている佐賀県の「こどもおなか一杯便」の活動をご紹介します。
北川副小学校運営協議会こどもおなか一杯便事務局の大坪です。こどもおなか一杯便は、2018年の2月から活動しています。
私たちは北川副小学校に子どもを通わせる就学援助を受ける20世帯に、2ヶ月に1回食品を送る活動をしています。
12月19日に今年最後のおなか一杯便を配送し、支援家庭から、
『子どもたちが喜んでいました。そしていつも助けられています。』
『お菓子や化粧品などありがとうございました。』
と言う感想が寄せられました。
人に優しくできる人は、優しくされた経験のある人だと言います。地域の大人の優しさに触れた子どもが、未来の子どもに優しくできるような活動になればと思っています。
にいがたお米プロジェクト事務局の細野です。
児童扶養手当を受給しているひとり親家庭に毎月5キロをお米をボランティアさんがお届けする活動を始めて3年目を迎えます。
3年目は、宅配範囲を新潟市東区・中央区に加え西区に拡大しました。
12月20日が第1回目の宅配日となり、西区長をはじめ、関係団体やボランティアさんと一緒に出発式を開催しました。ボランティアさんの決意表明では、「1人でも多くの皆さんに笑顔を届けたい」との力強い言葉を貰うと共に、結束を図るよい機会となりました。
また、年末年始にかけて、出費が嵩み生活が厳しくなることから【歳末ひとり親家庭支援食料便】として、500世帯を超える世帯にお米や食料品を段ボールいっぱいに詰めて宅急便で送る事業を実施しています。
利用者からは、
「品物に心がこもっていて涙が出る」
「食費を切り詰めていたのでありがたい」
等の喜びの声も届いています。
にいがたお米プロジェクトは、今後も一人ひとりに寄り添った支援を進めていきます。
様々な困りごとを抱えた子育て家庭に、定期的な食品のお届けを行いながらつながりを保ち、必要な時には行政等の支援へつなげる「こども宅食」の取り組み。
現在、こども宅食を行う団体は全国29団体に広がりました。
>>全国の取り組み
この活動は、みなさんからの寄付によって支えられています。
「困っている親子に食品を届けたい」、「自分の住んでいる地域にもこども宅食があったら」、そんな想いのこもったご寄付は、全国にこども宅食を広めるための活動に大切に使用いたします。
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