こども宅食は、生活の厳しいご家庭に、 定期的に食品を提供する取り組みです。 食品の提供をきっかけにつながりをつくり、 見守りながら、学習支援や就労相談など食品以外の様々な相談や支援につないでいきます。
今回は、こども宅食応援団が連携する、佐賀・宮崎のこども宅食、そして情報交換などで連携する越前市の食のアウトリーチ(※)事業の活動報告を紹介します!
(※アウトリーチ:窓口で利用者が来るのを待つのではなく、支援を届けていくこと)
みなさんはどんな年末年始を過ごされたでしょうか?
佐賀県佐賀市で実施されいる「こどもおなか一杯便」は、佐賀市の小学校の校区を対象に、同じ地域の住民20名以上が集まってチームになり、資金や食品を集めて毎月、就学援助のご利用家庭に食品を届けるこども宅食です。
12月の配送は21日に行われました。イベントの続く時期なので、宅配する食品にもクリスマスパッケージのお菓子の詰め合わせや、お正月に食べる切り餅も食材に入れました!
こども宅食が届いて喜ぶご家庭の顔が浮かびます。
梱包作業を終えたボランティアさんたちからも、「本当に素敵な中身とプレゼントになりました」との感想もありました。
受け取ったご家庭からも、「子ども達はおなか一杯便が届くといつもニコニコ、ワクワクしながら開けています。 うちの子はよく入っているボロネーゼソースが大好きなので助かっています。」
「いつも子ども達はおなか一杯便を非常に楽しみにしています。 今回は特にサンタさんが来たような気持ちになったようです。」
と今回も大好評でした!
少し前の事になりますが、11月下旬の宮崎県三股町。給付型奨学金(あすのば入学 ・新生活応援金)について、三股町版こども宅食「みまたん宅食どうぞ便」の利用家庭に電話で丁寧に説明する内窪コーディネーター。
三股町に住むどれだけの世帯が、給付型奨学金の存在を知っているのだろうか……?
知っていてもどれだけの世帯が、忙しい合間を縫って申し込みの準備ができるのだろうか……?
「対象になるような家庭には、少しだけ後押しするだけで申込みができるかもしれないからね」と、どうぞ便の利用世帯の名簿をチェックする内窪さん。
どうぞ便のメンバーは、「これから、本当につらいを抱えた人を支えていくには、従来のような『待つ支え方』ではなく『積極的に関わっていく支え方』が大切だと思っています。」と語ります。
▼みまたん宅食どうぞ便の活動報告はこちら
https://www.facebook.com/mimatadouzo/
文京区こども宅食をきっかけに、地域で困りごとを抱えた世帯にお米を届けるプロジェクトを始めた福井県越前市。越前市“わかちあいプロジェクト”という、とても素敵なネーミングです。
越前市市役所・社会福祉協議会(社協)だけではなく、なんとJA・郵便局・日本赤十字奉仕団が協定を結び、それぞれが役割を分担、協力しながら実施しています。地域団結のパワーを感じますね。
さらに最近では、2019年10月に1,200キロ分のお米の寄付をJAから農家に呼びかけたところ1週間も経たずに集めることができました。
そんな、越前市わかちあいプロジェクト。2018年10月からプロジェクトを開始し、1年間で36世帯・95人が社協の相談支援に結びついています。
対象世帯は子育て家庭に限りませんが、「食品を入り口としたアウトリーチ事業」という点は共通。
今後も応援団の取材や制度調査などで情報交換しながら連携していきます!
いかがでしたでしょうか? このように全国に活動が拡がっています。
こども宅食応援団ではこども宅食を全国に広げる活動の資金を、ふるさと納税で募集しています。
2019年度の目標の金額は集まりましたが、5年後を見据えた中長期での活動を計画しているため、引き続き寄付を募集しています。
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