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2024.02.20

「専門職と非専門職が特長を活かして連携する先に大切な支援の形が出来てくる」 【親子の支援を語ろうキャラバン】福井レポート 

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こども宅食応援団は、親子のつらいを見逃さない社会にするため、「こども宅食」が全国各地で実施されるよう、日々活動しています。2018年末から始動し、たくさんの地域で実施の広がりを見せ、今年の春、全国で実施する団体数は38都道府県、108団体となりました。そして今年度は、親子の支援に携わる地域の団体がつどい、語り合い、〝地域みんなで親子を支えるつながり〟を深める取り組みとして「親子の支援を語ろうキャラバン」を企画しています。

今回は、2023年11月20日(月)に第7回目として福井で開催された様子をレポートします。

親子の支援を語ろうキャラバン  https://hiromare-takushoku.jp/2023/06/08/5622/ 

<イベント概要>

日時:11月20日(月)13:00~15:00
会場:2023年11月20日(月)

福井県越前市 市民プラザたけふ「市民交流センター」大会議室

 <プログラム>

 第1部「こども宅食とは?」(30分) 

 定期的な「食のお届け」をきっかけに家庭を見守り、寄り添う伴走型支援

「こども宅食」について、こども宅食応援団理事の原水からお伝えしました。 

 第2部 地域の実施団体より「こども宅食の事例紹介」(30分) 

 キャラバン開催地の福井県で、こども宅食を実施している団体にご登壇いただき、親子の見守りを通じた発見や課題などをご紹介頂きました。

 第3部 参加者による「座談会」(50分) 

 

福井県で親子の支援に関わる皆さんが集まりました      

今回のキャラバンには、福井県内で親子の支援に関わる35名の方にご参加いただきました。参加された皆さんの所属は幅広く、社会福祉協議会、児童家庭支援センターなどの社会福祉法人、子ども食堂の実施者、フードバンク事業者、居場所事業者、こどもの学習支援事業者、母子会、病院、学校、保育など、福井で親子の支援に関わる団体の皆さまなどと一緒に、「親子のつらい」を見逃さない地域・社会を目指して、今、私たちにできることを語り合いました。

また、会の冒頭では、福井ご出身の、こども宅食議連会長稲田様より届いた祝辞をご紹介頂きました。

こども宅食推進議員連盟会長 衆議院議員  稲田朋美様祝辞より

「親子の支援を語ろうキャラバン」の開催、心よりお喜び申し上げます。

今後も支援が必要な当事者の声に耳を傾け、支援の届きにくい子供親子の為、アウトリーチ活動の普及継続などに力を注ぎ、全ての人が社会から取り残されず安心して暮らせる国を目指して邁進して参ります。

 

――こども宅食応援団 理事 原水敦

第1部では、こども宅食応援団の原水から「こども宅食」の概要や取り組む社会課題、また「こども宅食応援団」の活動内容について、動画も交えてお話しました。

・こども宅食とは https://hiromare-takushoku.jp/about/

・こども宅食PR動画 

【こども宅食について】https://www.youtube.com/watch?v=ZmGVaiSdBrU
【こども宅食応援団について】https://www.youtube.com/watch?v=KKMnqI4fGGM

第2部 こども宅食事例紹介   

第2部では、キャラバン開催地の福井県で、こども宅食を実施している団体にご登壇いただき、こども宅食の事例紹介・親子の見守りを通じた発見や課題などを紹介頂きました。

はじめに登壇して頂いたのは、福井県永平寺町に拠点をおく、特定非営利活動法人かさじぞう理事長の吉川美香さんです。

過去の取材記事はこちらから↓↓↓

https://hiromare-takushoku.jp/2023/11/11/6125/

  ーーNPO法人かさじぞう理事長 吉川美香さん             

かさじぞうは、仏教曹洞宗大本山永平寺の門前町である永平寺町を拠点に、平成17年より活動を行っているNPO法人です。紙芝居の公演を主な活動として、イベントの開催や地元食材で作った商品の販売など、様々な活動を通して人と人との架け橋となり、広く社会に貢献していきたいと、地域に根差した交流活動を行っています。こども宅食は、永平寺町の社会福祉協議会と連携をとりながら、約60世帯へのお届けを行っています。

「笑顔をまもる傘になる」地域みんなで見守り、支えあう活動が、かさじぞうの原点です。

食材と日用品をお届けすることをきっかけとして、家庭の抱えている困りごとにふれ、寄り添い見守る支援を行っています。訪問したからといってすぐに状況を話してくれるわけではありません。半年、1年、2年と月日を重ねていき、つながっていること、寄り添うことで、次第に心を開いてくれるようになるそうです。「つながり」「ふれあい」「支えあい」「寄り添う」事、人と人とがつながりあうことで、困りごとが少しでも軽くなるように。

誰かの笑顔の為に、かさじぞうの活動は、大きな傘となって、地域を見守り続けています。

ーー越前市「みんなの食堂」実行委員会 代表 野尻 富美さん

続いて登壇して下さったのは、福井県越前市で活動を行っている「みんなの食堂」実行委員会代表の野尻富美さんです。

みんなの食堂は、「みんなで一緒に食べながら、学びながら、みんなが人間関係を築く食堂」として、2018年から活動を行っています。食堂からスタートして8年。利用される方の困りごとにふれ、活動も多岐に広がっていきました。現在は、食堂・学習支援・プレスクール・制服のリユース・外国籍住民へのフードパントリー・おにぎり食堂、そしてこども宅食と、様々な活動を約100世帯を対象に行っています。

「みんなの食堂」を開催している地区は、外国籍の世帯が非常に多い地域です。その為、学習支援に参加をする子どもたちも多国籍。世帯の抱える困りごとも多様で、食の支援、学習支援をきっかけとして家庭とつながり、見守りを行っています。

活動を通して野尻さんは、「誰が届けるのか」「誰と出会うのか」ということが重要だと感じています。食堂のスタッフなのか、市の担当者なのか、連携している団体のスタッフなのか。その世帯の困りごとに寄り添う事ができる最善の取組みを検討し活動を行っています。

ただ届けるだけではなく、届けたり・出会ったりするその先につながり続けることが大切です。「助けて」と言える「だれか」に出会えること。助けてということは、簡単なことではありません。だからこそ、スタッフが、家庭との交流の中で「困りごとを感じる」ことができるようにつながり続けること。つながったその先を想像しながら、寄り添っていくことを大切に活動を行っています。

第3部 座談会  

第3部の座談会では、事例発表していただいた、吉川さん、野尻さん、そして社会福祉法人越前自立支援協会児童家庭支援センター一陽統括所長で、全国児童家庭支援センター協議会会長の橋本達昌さんにご登壇いただき、親子の支援に携わる団体の皆さん全員で座談会を実施「親子のつらいを見逃さない社会を目指して、今、私たちにできることとは?」をテーマに語り合いました。

ーー社会福祉法人越前自立支援協会 児童家庭支援センター一陽 統括所長 橋本達昌さん

児童家庭支援センターは、児童養護施設を出た子供達、施設に入らなくてはならない子どもたち、そして、地域で困りごとを抱えている親子を支援する場所です。

一陽では、「児童養護施設に入れて終わりではない」「親子が分離されるということがないように、どんな家庭もしっかりと支援をしていくことが重要」「この施設に子どもがいなくなることを目標にしよう」ということをスタッフ皆で共有し活動を行っています。

事情を抱え入所してくるこども達も、時が経つ中で家庭で過ごした思い出が心に残り、お母さんの所へ戻りたいという気持ちになる。どんな家庭であれ、家族との縁が離れない中で、支援を必要としている家庭をどう支援していくかという観点をもって仕事をしていくべきと橋本さんは語ります。また、家庭との関係性を大切にし、こども達が地域で暮らしていける社会を作るためには、吉川さんや野尻さんのような方の存在が大事だと感じられているそうです。

専門家による「ケア」、吉川さんや野尻さんのような支援者による「チア」、そして、その両者がお互いの状況を語り合って、活動を共有し、支えあう「ピア」。それぞれの立場、役割を活かして専門職と非専門職とが連携をとりあい、お互いに助け合える関係づくりを行っていくことが、とても重要で、自分たちがどのような仕事をして、その仕事が、どのように訪問家庭や子どもたちに貢献するのかということをしっかりと確認していく。食を届けるその先に、どうやってつながりを深め、どのような支援を届けるのか専門職と非専門職が、思いを一つにそれぞれの特長を活かして連携をする「連携力」がこれからは重要だということが語られました。

参加者の感想 事後アンケートより

「こども宅食の取組みや仕組みは、地域ケアシステムに組み入れるべきものであると思う」

「とてもいい活動なので、広く普及して頂きたい。」

「とても有意義な時間でした。既に宅食を行っていますが、資金不足・スタッフ不足で皆さんに届けられない状況です。資金面が解消できるような仕組みになっているのでとてもありがたく感じました。」

「全国をかけまわる熱い思いに刺激を受けました。支援者側の助け合う関係も大切だと感じました。」

「アウトリーチのイメージがつき参考になった。今後も継続して新しい情報を頂きたい。」

「月に2回こども宅食でお届けを行っているが、改めて毎回のお届けが意味のある様に、次につなげる活動にしたいと思った。」

「ちょっともやもや悩んでいることに答えがもらえました。『困った』と言える地域を目指したい。言っていいと思える人になりたいです。」

2月は、大阪市でキャラバンを開催

「親子の支援を語ろうキャラバン」、次回は2024年2月28日(水)13時30分~16時、

大阪府で開催します。親子の支援にかかわる皆さま、ぜひお越しください。

■親子の支援を語ろうキャラバンin大阪

日時:2月28日(水)13:30~16:00

会場:大阪市中央公会堂 小集会室  

NPO法人やんちゃま ファミリーWith 理事長 田崎由佳さん

https://yanchama.net/

子ども家庭支援センター清心寮(リーフ)     相談支援員 安原由依さん

https://kodomoshien-leaf.com/

お母さん業界新聞大阪  母さん大学大阪支局・えほん箱 プロジェクトリーダー 宇賀佐智子さん

https://www.okaasan.net/tag/osaka-ban/

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