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つながることで安心を育む「赤ちゃん宅食」 スチューデント・サポート・フェイス 中山志穂さん インタビュー 

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産前・産後のママを取り巻く環境は、大きな変化の中にあります。

体力の低下や体調不良。
まったなしにスタートする育児。
充分な休息もとれないまま過ぎる毎日。

そんな、産前産後の子育てに不安を抱えるママ達をサポートするため、
新たな取組み「赤ちゃん宅食」がスタートしました。

「赤ちゃん宅食」は、産前産後に困りごとを抱えた家庭に訪問し、無料でオムツや日用品を届け、1時間ほど会話をしながら相談援助を行う訪問型の活動です。
自宅で、赤ちゃんとふれあいながら話をすることができ、リラックスした雰囲気の中、継続して対話をおこなうことができます。

トライアル事業として佐賀県でスタートしたこの取組みは、一般社団法人こども宅食応援団と、認定NPO法人スチューデント・サポート・フェイス(SSF)が連携し、NPO法人フードバンクさがの協力のもと、令和5年1月~5月までの約半年間で12世帯に実施されました。トライアル期間を経て、現在は、SSFが事業主体となって、令和5年12月現在、約20世帯を対象に「赤ちゃん宅食」が行われています。

対象となる世帯は、市町村の担当者がつながりを持つことが望ましいと判断し、申込み案内をした世帯(基本的に特定妊婦※1)です。SSFが事前のヒアリングを行い、支援すると判断した世帯を対象に実施されています。※1特定妊婦…出産後の子どもの養育について、出産前に支援を行うことが特に必要と認められる妊婦(児童福祉法第6条3第5項)

「赤ちゃん宅食」の取組みは、早期(妊娠期)からつながりを持ち、妊娠・出産・子育てに関する「不安や悩み」に傾聴し、寄り添い・見守り支援を行い、生活の困りごとなどを軽減する役割を担います。また、関わる事で、孤立感を軽減し、安心して妊娠、出産、育児に臨めるよう継続したサポートを行っていきます。

ーー妊娠初期からつながり、3歳ごろまでを目安として支援を行います。家庭の状況に応じて、その後は「こども宅食」で継続支援を行うこともできます。

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「つながり続けることで本当に何が困っているのかを一緒に解決できると信じている」
「赤ちゃん宅食」を実施している、SSF相談員の中山志穂さんはそう語ります。
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ーースチューデント・サポート・フェイス 中山志穂さん  http://student-support.jp/

Q.「赤ちゃん宅食」をはじめた経緯は?
SSFの活動で、長く若者支援に携わってきました。家庭環境に恵まれず、行き場をなくしている子どもたちが自立していく過程で、親となり、問題を抱えてしまい、誰にも相談できず、孤立し生活困窮を招くという事例に出会うこともあります。
どのように支援を続けていくかを考える中で、佐賀県で、親子の支援を通して交流があった、こども宅食応援団の井内さんから「赤ちゃん宅食」を実現したいという相談がありました。妊娠期から関わり、つながり続けるその支援に共感し、「私ならできる、私がやらなくちゃ」そう思い、共に活動を行うことを決めました。

Q.「赤ちゃん宅食」で大切にしていることは?
「赤ちゃん宅食」は、自宅に訪問し1時間ほど対話の時間を持つことを了承いただいて訪問しますので、初回からゆっくりと対話の時間を持つことができます。
そこで大切にしていることは、最初の訪問時に「何の目的で来てくれる人なの?」「相談していい相手なの?」という関係性を明確にすることです。出来る事、出来ない事、事柄に応じてはどこかにつなげる事もできるということ、また、行政(佐賀市こども家庭課)との連携を行っている事などを伝えることで、「相談していい人なんだ」という関係性を築くことができます。安心感を持ってもらう事が、コミュニケーションの第ー歩。まず大切な事です。
2回目以降の訪問の際は、「お土産をもって話に来たよ~」という、「ママ友+α」のような気持ちで交流を深めています。訪問は、月に1度、1時間程度を基本としていますが、必要となれば回数を増やし、また赤ちゃんの体調不良時で訪問がしんどい時などには、短時間の訪問にしたり、日程を改めたり、お互いに負担を感じることのないように関係性を保っています。話せる相手がいる、その安心感を感じてもらうことが1番大切にしていることです。

Q.継続して訪問することで感じていることは?
訪問以外の時間はメールやLINEでコミュニケーションをとっています。
日程の確認や、育児の相談など何気ないやりとりが主ですが、「気持ちがいっぱいいっぱいになっているので、早めに会いたい」というSOSが届いた事もありました。訪問すると、我慢してきた心の内を涙ながらに話をしてくれました。ご主人との関係性に悩むお母さんもいます。相談なんて必要ないと言うご主人に対しても「赤ちゃんの事での訪問」となると、快く訪問できますし、お母さんも安心して相談する事が出来るようです。
お母さん達は、話し相手を必要としていると感じています。
ありのままの自分を受け入れてくれる、大丈夫間違ってないよと言ってくれる。頑張りを認めてくれる存在を必要としています。関わっている、受け入れられているという関係性があるだけで、自分の気持ちを整理できたり、気持ちがすっきりできたり、心の中のもやもやを話すだけでも気持ちを開放することができます。そうすることで、心にゆとりが生まれ、子どもへの対応も好循環をうみます。訪問することで関係性がより深くなり、その安心感が、自分で動き出せる力になってもらえたら。つながり続けることが一番の支えになると信じています。

ーー初回訪問時は宝島社様よりご寄付いただいた「赤ちゃんBOX」をお届けします。2回目以降は、ミルクやおむつと一緒に食品や生活に必要な物をお届けします。

Q.今後の取組みについて
本人の困り感がなかったとしても、行政の視点からは「課題をかかえた…」となるお母さんに対して、課題が表面化した時に、いざつながろうと思っても難しい状況があります。妊娠のタイミングで訪問することは、1番いいタイミングでつながることができると感じています。「どんな境遇の子ども・若者も見捨てない!」SSFの団体理念にあるように、「赤ちゃん宅食」をきっかけに出会い、つながり続けることで「本当に何が困っているのかを一緒に解決できる」と信じ、これからも訪問支援を行っていきます。

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「赤ちゃん宅食」の取組みは、早期(妊娠期)からつながりを持ち、妊娠・出産・子育てに関する「不安や悩み」に傾聴し、寄り添い・見守り支援を行い、生活の困りごとなどを軽減する役割を担います。また、関わる事で、孤立感を軽減し、安心して妊娠、出産、育児に臨めるようサポートを行っていきます。
届ける支援をきっかけとして、つながり、家庭の状況に寄り添いみまもり、安心して妊娠、出産、育児に臨めるよう地域につなぎサポートを行う「赤ちゃん宅食」。
今後、全国での取組みが期待されています。

関連記事:届ける支援で孤立を防ぐ「赤ちゃん宅食」 こども宅食応援団 井内美奈子さん インタビュー  

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