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2023.10.20

【親子の支援を語ろうキャラバン】愛媛レポート 「ご家庭とつながり続けることを大切にしたい」

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こども宅食応援団は、親子のつらいを見逃さない社会にするため、「こども宅食」が全国各地で実施されるよう、日々活動しています。2018年末から始動し、たくさんの地域で実施の広がりを見せ、今年の春、全国で実施する団体数は38都道府県、108団体となりました。

そして今年度は、親子の支援に携わる地域の団体がつどい、語り合い、〝地域みんなで親子を支えるつながり〟を深める取り組みとして「親子の支援を語ろうキャラバン」を企画しました。今回は、2023年9月28日に第5回目として愛媛で開催された様子をレポートします。

親子の支援を語ろうキャラバン https://hiromare-takushoku.jp/2023/06/08/5622/ 

 イベント概要

 日時: 2023年9月28日(火) 14時~16時
 会場: サイボウズ 松山オフィス

<プログラム>

 第一部 こども宅食応援団より「こども宅食応援団とは?」(30分)
       こども宅食応援団 理事 原水 敦

 第二部 地域の実施団体より、「こども宅食の事例紹介」(30分)
       NPO法人 U.grandma Japan 松島陽子さん

 第三部 事例発表・参加者による「座談会」(60分)
       NPO法人 U.grandma Japan 松島陽子さん
       教会こども食堂 森分望さん
       こども食堂のきした 攝津眞澄さん
       れんこん食堂 橋本幸子さん

愛媛で親子の支援に関わる皆さまが松山に集まりました    

この日集まったのは、愛媛でこども食堂に取り組む方や、松山市議会の方、社会福祉協議会の方など、愛媛で親子の支援に関わる皆さまです。

第一部では、こども宅食応援団理事の原水から「こども宅食」について、動画を交えて、活動概要をお話しました。

こども宅食とは https://hiromare-takushoku.jp/about/
こども宅食PR動画(こども宅食について)https://www.youtube.com/watch?v=ZmGVaiSdBrU
(こども宅食応援団について)https://www.youtube.com/watch?v=KKMnqI4fGGM

 こども宅食事例紹介はNPO法人 U.grandma Japan    

第二部では、NPO法人 U.grandma Japan(以下、グランマ)の松島陽子さんから、こども宅食の事例紹介を発表していただきました。2021年に始まったこども宅食事業の運営は、フードバンク、全国こども食堂中間支援、こども宅食応援団などとの連携を取りながら、地域の企業からの寄付に支えられ、見守り・ボランティアの8人と一緒に取り組んでいます。

きっかけは、新型コロナウイルスが流行り始めこども食堂は開けなくなり少しお休みになるかなと思っている矢先、ひとり親の方に現状を伺ったところ、「学校が休みになり、給食がないから何とかできないか」という声があったこと。そして、お弁当の配達を1週間毎日行うなかで見えてきた家庭の現状から、今とりくむべき課題などが見えてきたと語ります。

 こども宅食の実施で得た気づき         

グランマの松島さんは、「アウトリーチ型の支援をすることで、内に秘めていた悩みや課題が見えてきたり、住んでいる場所や生活の状況などがより鮮明に見えてきたため、今後の支援の仕方を考えることができた」と話しました。また、「食を通した支援は、(ご家庭が)応対してくれやすい」とも感じたとのことです。

また、グランマの副代表の折原さんがお話されたのは、こども宅食に取り組む中で見えてきた、新しい課題感です。「なるべく地域での寄付を募りながら行っているものの、こども宅食応援団のような伴走支援が無いと、継続は難しいように感じている」と話しました。支援活動にあたっての人材不足についても触れ、ご家庭の対応は「相談にのったり、話を聞くなどの対応は、ある程度のスキルや知識がある方が良いが、たくさんの目があることが気になる家庭を探し出せるのではと思っている」と述べました。助成金だけに頼らずに、継続するための仕組みがあると望ましいとのことでした。

今後は、その時の課題やニーズを察知した支援を食を通して感じる事を目指しながら、誰一人取りこぼさないために、次世代への育成を目指すこと、住んでいて良かったと思える地域づくりを行い、「ウェルビーイングな社会をつくっていきたい」と語りました。

 座談会顔を見て、生活を見ることが大切だと再確認できた」

第三部は座談会。「親子の支援を語ろうキャラバン」の座談会では、各地域での活動事例を題材にしながら、「親子の『つらい』を見逃さない地域・社会を目指して、今私たちにできることとは?」をテーマに、パネラーの皆さんを中心に、ご参加いただいた皆様も含めて、議論を広げ、深める時間にしています。

この日は、愛媛の3つの地域(東予、中予、南予)からこども食堂を実施されている団体の皆様にご登壇いただきました。主に地域の中でどのような方法で親子への支援を行い、どのような形で連携して活動しているか、という問いについてお話が展開されました。その中で、交番の人とつながって課題を抱える家庭をみつけるという事例があり、新しい発見もありました。

登壇者(写真左から)

・教会こども食堂 森分望さん(松山市)
・れんこん食堂 橋本幸子さん(今治市)
・こども食堂のきした 攝津眞澄さん(八幡浜市)

この日は、子ども食堂を運営される方も複数ご参加されました。ある食堂のご担当者からは「各食堂の取り組みも大事だが、こども宅食のように、顔を見て、生活を見ることが大切だと再確認できました」と述べました。また、行政や地域との連携方法には、様々なアプローチがあると勉強になったとの声も上がりました。

松山市議会の議員の方は、「こども宅食について、理解できて良かった。松山市以外の取り組みも知ることができ、良いきっかけとなりました。今後、実際にこども宅食をやりたい人と行政をつなげる役割をできたら」と述べました。

 10月は、鳥取でのキャラバン開催           

「親子の支援を語ろうキャラバン」、次回は10月23日(月)14時~16時、鳥取県で開催します。
鳥取県で親子の支援にかかわる皆さま、ぜひお越しください。

 日時:10月23日(月)14:00~16:00
 会場:鳥取県立生涯学習センター5F 講義室

<パネラー>

福安潤一さん
とっとり子どもの居場所ネットワーク“えんたく” コーディネーター

川口 寿弘 さん
鳥取市中央人権福祉センター 所長
​​一般社団法人 日本伴走型支援協会 理事
麒麟のまち地域食堂ネットワーク 事務局

 

社会福祉協議会、児童家庭支援センターなどの社会福祉法人、こども食堂の実施者、フードバンク事業者、居場所事業者、こどもの学習支援事業者、母子会、病院、学校、保育など、親子の支援に関わる団体の皆さまのご参加をお待ちしております。

 

<こんな方におすすめです>

食堂や居場所に来ているあの子がなんだか気になる
支援拒否されるあの家庭となんとかしてつながりたい
地域で共創・協働できる多様な仲間とつながりたい
親子の支援における活動の悩みを相談したい
こども宅食の地域の事例や知見を知りたい、活動をはじめてみたい

「親子の支援を語ろうキャラバン」詳細・お申込みはこちらから

 

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