こども宅食応援団は、親子のつらいを見逃さない社会をめざし、全国各地で「こども宅食」が実施されるよう、またそれぞれの地域にあわせた必要な支援を提供するために、こども宅食実施団体に伴走する形でサポートしながら活動しています。
今年6月から実施している「親子の支援を語ろうキャラバン」は、全国10ヵ所をこども宅食応援団のメンバーが周り、その土地で地域に根差した親子の支援活動をしているみなさんと集まり、語り合う対面式イベントです。
8月に大分県で実施した「親子の支援を語ろうキャラバン」の取材をきっかけに、大分でこども宅食を実施する「ゆめカフェ・モンスターのがっこう」の活動についても丁寧に事後取材をしてくださった大分朝日放送の番組が、先日放送されました。
子ども食堂応援キャンペーン「笑顔のおむすび」2023年9月21日放送Youtubeはこちらからご覧いただけます！
――【公式】OAB公式ニュースYoutubeより
| 「笑顔のおむすび」～子ども食堂だより～とは
夕方ニュース「じもっと！OITA」（月～金 午後6時15分～）の中で、年間企画として県内各地の子ども食堂を紹介します。地域が抱える様々な課題を子ども食堂が持つ多様性や可能性で解決へ繋げられたら…記者たちがそれぞれの特色や独自の取り組みなどを取材。 |
大分県宇佐市に拠点を置く「ゆめカフェ・モンスターのがっこう」は、古い商店を改装してオープンした、地域のみんなが楽しく過ごすことのできるコミュニティカフェです。
小学校の近くにあるため、放課後にはたくさんの自転車が並んで、わいわい楽しい時間が流れています。このカフェを拠点として、「フードバンク」「子ども食堂」そして、「こども宅食」の活動が行われています。
▶記事での紹介はこちら https://hiromare-takushoku.jp/2023/01/23/5253/
▶ゆめカフェ・モンスターのがっこうが登壇した、大分県での「親子の支援を語ろうキャラバン」についての記事はこちら https://hiromare-takushoku.jp/2023/09/22/5898/
――【公式】OAB公式ニュースYoutubeより
オーナーの古藤さんは、「ガチャガチャ」を販売・管理する事業を2018年から行っていました。子どもたちに楽しみを届けたい思いで活動する中、交流のある方から、「賞味期限が近く、廃棄しなくてはいけない食品がたくさんある」という話を聞いたこともきっかけに、地域の方にいただいた米を使っておにぎりを提供したり、継続的に食材を預かってお渡しする拠点をつくろうと心に決め、子どもたちが利用しやすいよう小学校の近くにカフェをオープンしました。
カフェオープンから数ヶ月が経ち、地域の方からも「フードバンク」としての存在を周知してもらえるようになり、農業を営む方から規格外の野菜や果物、企業からは冷凍食品、地域の方からは米や野菜と、連日たくさんの食材が届けられています。
現在、食材などのお渡しを行っている登録世帯は、100世帯を超えています。カフェに食材を取りに来れないご家庭には、配達する形でお届けしています。日中に作っておいたお弁当や、企業や農家から寄せられた食品・食材などを携えて訪問する「こども宅食」です。
古藤さんは、地域で協力してくれる企業や人が沢山できてきたものの、支援を必要とする人とのつながりが増えていく中、どうやって持続的に活動するかで悩んでいたときに、こども宅食応援団と出会ったと語ります。
――【公式】OAB公式ニュースYoutubeより
こども宅食応援団では、「こども宅食を実施したいけれど、何からはじめたら良いのか分からない」「どうやって食品などを集めるか分からない」「地元でのつながりがない」など、こども宅食事業を継続的に実施するための伴走支援を行っています。
物価高や感染症の拡大など、生活が苦しい家庭は増えています。こども宅食の必要性も高まる中、こども宅食応援団のメンバーが各地域の団体の相談にのったり、ノウハウを提供することで、支援を必要とするご家庭とのつながりを安定させたり、事業として軌道にのせるサポートをしています。
――【公式】OAB公式ニュースYoutubeより
カフェの調理場には、ご家庭から届いた感謝の手紙が貼られています。
「（古藤さんの）優しさに本当に救われています。何とか周りの方たちに助けて頂きながら生活をしている息子たちですが より多くの方の目で見守って頂けたら安心だなぁと思います」
――【公式】OAB公式ニュースYoutubeより
9月、本取材番組が放送された企画、大分朝日放送が2022年から取り組んできた『子ども食堂キャンペーン』が、日本民間放送連盟賞特別表彰部門「放送と公共性」の優秀を受賞しました。
「大分朝日放送は、2022年から大分の子どもたちの応援キャンペーンに取り組んでいる。子ども食堂、フードバンク、生理の貧困などの課題を継続して報道するとともに、フードドライブの実施、フードバンクの支援など、自らも多角的な活動を展開している。
子ども食堂の報道を契機に、シングルマザーの悩みを掘り下げて伝えるとともに、行政に対して自らが問題提起を行い、手探りながら支援活動に取り組んでいる。地域の社会活動を繋ぎ、課題解決に貢献するプロデューサーであろうとする社の姿勢が評価された。」
「ゆめカフェ・モンスターのがっこう」や、こども宅食応援団の活動について丁寧に取材してくださり、誠にありがとうございました。
こども宅食応援団は、これからも地域の皆さまと一緒に、温かな気持ちで子育てできる社会をめざして、活動いたします。
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