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地域にとけこむ 地域にあった支援を――おおすみアウトリーチセンター「ふらっと」  こども宅食サービス

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一般社団法人パーソナルサービス支援機構(2017年10月団体設立)は、鹿児島県鹿屋市に拠点を置き、大隅半島全域をエリアとして、就業支援・不登校  ひきこもり支援・自殺対策支援など「誰もが自分らしく生きて 誰もが活躍できる」をモットーに、様々な取組みをおこなっている団体です。

多岐にわたる活動の中で「こども宅食サービス」は、おおすみアウトリーチセンター「ふらっと」の活動の一つとして、約2年前にスタートしました。

きっかけは、「せっかく訪問するのなら何か喜んでもらえる手土産を持参したい」「ご飯を炊いたり、食事を作ったり、そんな時間をお子さんと過ごしてほしい」「手作りのお弁当を届けたい」という切実な思いからでした。

――こども宅食で届けられるお弁当 

管理栄養士の資格を持つスタッフがメニューを手がけます。お肉を食べる機会が少ないという家庭も多いので、お肉多めのメニューにしたり、世帯によってメニューを工夫することも。

関わるのならとことん

代表理事の大倉一真さんは、京都府のご出身です。鹿児島へは、約5年前に移住されました。京都在住当時、困窮者支援に関わっていた大倉さんは、制度を広く伝える為、自治体への研修を行う担当者として大隅を訪れました。その時「支援を受けるためには、交通費として片道1000円が必要になる。生活に困窮しているのだから、そもそも交通費を用意できないので足を運ぶことができない」という地域の抱える課題と出会います。

大隅半島は、鹿児島湾の東岸にあたり、その範囲は4市5町にわたります。バスや電車の利便性は悪く、一日に数本。移動には車が必要不可欠な地域柄です。

来てもらえないのなら支援に繫がらない。京都に戻ってからも、そのことが頭から離れず、地域の現状も踏まえ、「関わるのならとことん関わる」と決め、大隅半島の中央にある鹿屋市へ移住されました。その思いは、今の活動の原点となっています。

「ふらっと」という名前に込めた思い

おおすみアウトリーチセンター「ふらっと」では、食の支援に留まらず、家庭が抱えている困りごと、苦手なことに一歩踏み込む支援を行っています。

ある家庭では、ゴミが片付かず、洗濯ものはたまった状態。ひとり親家庭で仕事に追われ、不得意な家事には手が及ばないということも。「ふらっと」では、そんなご家庭には、訪問時に、一緒に片づけを行い食事の準備を行うこともあります。

また学校に行くことのできないお子さんのいるご家庭では、自宅での学習支援や、モーニングコールをして登校準備を行い一緒に登校する、登校支援も行っています。

家庭が抱える困り事は、さまざまに幅広く、またいくつもの課題が重なっていることもあり、介入しなければ、根本的な解決にはいたらない。困っているのであれば、みんなで助けに行く。家事を子育てを…苦手な事があるのならみんなで手伝っていこう。支援ではなく「ふらっと」な関係、ママ友、パパ友のように「ふらっと」おせっかいがやける関係でつながっていく。これが大倉さんの、そしてスタッフ皆さんの思いです。

――誕生日には手作りのお弁当や食品などと一緒にケーキをお届けすることも。

今日も来てくれた

「最低賃金が低く貧困率も高い大隅では、コロナ禍で格差が目に見えて拡大し、食料に困る家庭が増えている。心の面でも余裕をもてない事から、親御さんの精神面の息詰まり感、気力の低下があきらかに見て取れるようになった。」と大倉さんは感じています。

「こども宅食」での訪問は、月に2回を基本として、世帯の状況に応じた回数で行っています。寄付ではなく、手土産を持っていくような感覚で食品や日用品を届け、誕生日にはケーキや好きなものも用意してお届けします。

 

支援が必要なご家庭の多くは、困りごとと同じだけ、誰にも相談できず孤独や孤立を感じている状況にあり、訪問すること自体を迷惑と感じることも少なくありません。

はじめは心の距離があったとしても、訪問を続ける中で、「今日も来てくれた」そう感じてもらえるようになって初めて、ようやく相談を聞くことができるようになり、支援を行うことができようになると大倉さんは考えています。

そんな関わりが、お互いの距離感を変え、本音を聞くこともできるようになり、また、交流を継続していく中で、親御さんが徐々に明るくなっていったり、学校に行くことができなかったお子さんが「自分もがんばってみる」と前向きな表情になっていったり、新入学の報告が届いたりと、嬉しい話も耳に届くようになりました。

「困りごとも、嬉しいことも共有できることがお互いの喜びでしょうかね」と大倉さん。

寄り添っていてくれる存在があることが一番の安心となり、活力の源になっていると感じました。

――「こども宅食」でお届けした冷凍食品。地元企業(食品会社)のご協力をいただいて、利用者さんが食品倉庫から受け取ることができるように。

LINEの公式アカウントで気軽に相談を

おおすみアウトリーチセンターふらっとでは、地域の方に幅広く活動を知ってもらうため、役場や交流センターなど人の集まる場所へ手作りのカードを設置しています。

カードには、問合せのフリーダイヤルとともにLINEの公式アカウントのQRコードが印刷されていて気軽に相談できるよう工夫されています。

支援家庭との交流にも、LINEが活用されています。相談事ちろん、こども宅食のお届け日時のお知らせや、時には「次回のお届けで欲しいものアンケート!」をイベント的に行うなど、情報を送るだけでなく、双方向でのやり取りを大切にされているそうです。


――おおすみアウトリーチセンター「ふらっと」の活動を知らせる手作りのカード

地域にとけこむ 地域にあった支援を

こども宅食の取組みを始めて2年。

活動をよりよく継続していく為には、地域にどのような困りごとがあり、どんな支援が必要とされているのかを、地域の方に知っていただくことが重要と大倉さんは考えています。

その理解が進むことで、支援は、支援団体の域を越え「地域の仕組として」誰もが関わることができるようになる。地域にとけこむつながりの深い活動になることが、今後の活動の指標です。

 

「困りごと」を「解決できること」と捉えて寄り添い、地域と共に歩む。

一般社団法人パーソナルサービス支援機構の活動は、地域に根差し、活動を続けています。

 

 

一般社団法人パーソナルサービス支援機構 おおすみアウトリーチセンター「ふらっと」こども宅食サービス

代表理事:大倉一真さん 

スタッフ:10名

活動エリア:鹿児島県大隅半島全域

 

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