2021年1月、農林水産省の政府備蓄米が、こども宅食団体にも無償提供されるようになりました。
しかし、1団体あたりの年間上限は300kg。
実際に政府備蓄米を活用する団体からは、300kgでは1ヶ月分にも満たないため、必要なお米量には足りない、という声が上がっていました。
>>焦点:コロナ禍で「1日1食」、増える困窮者 備蓄米開放も不十分(ロイター)
【メディア掲載情報📰】
今日の宮崎日日新聞に、「みやこのじょうこども宅食」の活動が掲載されました。こども宅食でも活用できるようになった政府備蓄米が現在の上限では足りないこと、
ボランティアによる運営の厳しさなどが書かれています。こども宅食の運営には現状、寄付が必要不可欠です。
— こども宅食応援団🍚ふるさと納税受付中! (@takushoku_ouen) May 21, 2021
こうした声を政府に届け、国に呼びかけるロビイングを行ってきた結果、なんと、年1回限りだった申請回数が4半期に1回までに変更され、年間最大1.2トンまで無償提供されることとなりました。
詳しく解説した、弊会代表理事・駒崎弘樹(兼・認定NPO法人フローレンス代表理事)のブログを紹介します。
うちのこども宅食チームがまたもやってくれました。
今年1月29日に、農林水産省から、こども宅食団体に政府備蓄米を無償提供(1団体あたり年間上限300kg)する旨の通知が発出されたことは以前の記事に書いたとおりですが、年間300kgだと配る世帯数が多いと雀の涙くらいにしかならないよ、という問題がありました。
そこで僕たちは、「全国では大規模に食料配布しているこども宅食団体さんもあるんです。そういうところには、規模に応じて備蓄米くれませんか?」とこども宅食議連を通じてお願いをし続けて参りました。
米くれ、米くれと、米騒動下の主婦じゃないかっていう勢いで。
そして、なんと昨日(6月11日)に、1回の申請で交付してもらえるのは300kgまでだけど、「追加で申請できるように変えたよ」っていう旨のお知らせがありました!!本当は300kgの上限を撤廃してほしかったけど、四半期ごとに申請可能なので、つまり今までの4倍の年間最大1.2トンまで無償提供してもらえるってことになり、こども宅食団体にとって、そしてお腹を空かしている子ども達にとっては、とっても大きな話です。
(出典)農林水産省HP「学校給食用等政府備蓄米交付について」
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kokumotu/bichikumai.html
野上農水大臣、農水省の職員のみなさん、子どもたちのために動いてくださって、本当に本当にありがとうございますっ!!
そしてめっちゃ動いてくれた、こども宅食議連(こども宅食推進議員連盟)の議員のみなさん、公明党の議員の皆さん、ほんとありがとうございます。
現在、9都道府県に緊急事態宣言が出され、外出自粛等が求められています。家にこもる時間が長くなりストレスが増えたり、コロナ関連の解雇や収入減の影響が続いて、困難を抱える子育て家庭では虐待リスクが高まっています。
今、食料を家庭に届けつつ、見守りを行う「こども宅食」へのニーズが増えています。
全国のこども宅食を運営しているみなさん、政府備蓄米を活用して、困っている家庭を支援しましょう。
まだこども宅食を始めてない地方自治体の方。早くやらないと!!
今なら「見守り強化支援事業」を使って、自治体負担なく始められます。
こども宅食というアウトリーチ活動は、子育て家庭の孤立による不安を和らげ、多くの親子を笑顔にすることができます!
政府備蓄米をフル活用して、厳しい状況の親子たちを全速力で支えていきまっしょい!!
(お知らせ)
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