デンマークに本社をもつ、レゴグループの日本法人であるレゴジャパン株式会社（以下「レゴジャパン社」）から、こども宅食応援団の関連団体である認定NPO法人フローレンスを通じて、たくさんのご支援をいただきました。今回、こども宅食実施者ネットワークに加盟する団体を通じて全国のご家庭にレゴブロックで創造する楽しさをお届けすることができましたので、各地の団体やご家庭の声とあわせてご紹介いたします。
レゴといえば、世界中の子どもたちはもちろん、大人にも愛され続けるおもちゃです。自由に組み立て、好きな形に変えて遊べる素晴らしいツールです。レゴグループは「遊びが持つパワーを通して、世界の明日を創造していく未来の担い手を育成する」をミッションに掲げています。
そんな素晴らしいミッションのもと、レゴジャパン社は、2020年、認定NPO法人フローレンスに「コロナの影響で厳しい状況におかれている子ども達の支援をしたい」ということでお声がけいただいて以来、こども宅食のご利用家庭を対象とした「遊びながら学ぶ」を体験出来るワークショップや、レゴ®ブロックをフローレンスグループにプレゼントいただいています。
SDGsfunより https://sdgs.fan/sdgs/article/detail/20220707161405.html
こども宅食を利用する世帯の中には、「新品の玩具を買ってもらう機会が少ない」「想像力を発揮した遊びに触れる機会が少ない」子どもたちがいます。そこで、子どもたちには、ジブンだけのモノをもらう喜びと、創造する楽しさを届けることを、保護者には、子どもたちの”見て、見て”という姿に触れ、子どもの可能性を感じてもらうことを、そしてこども宅食実施団体には、単なる食支援だけではなく「ご家庭への活動の幅が広がること」をねらいとして、レゴジャパン社との企画を実施いたしました。レゴ®ブロックによる「体験」と「物語」、ふたつの視点からお伝えいたします。
１．「体験」を届ける
「ジブンのレゴ®ブロックで、創造する楽しさと出会おう♫」と企画を銘打ち、こども宅食実施者ネットワークに加盟する団体のうち、学習支援や、こども食堂などの「こどもの居場所」を運営している団体に6bricksを使った体験の機会を提供していただきました。
以下の2ステップで、大人たちが丁寧に遊び方を学んだうえで、子どもたちとも一緒に創造する楽しさを味わう体験をしました。
１．各団体のご担当者がワークショップの映像を見て、遊び方を学ぶ
２．遊びを通して「子どもをロールモデルに大人も学ぶ」
フードパントリー実施時や、子育て相談のときなどに、団体スタッフと親子が一緒にレゴを楽しみました。
２．「物語」を届ける
こども宅食実施者ネットワークの38団体を通して、レゴグループや、大人気のレゴ®ブロック（モンキー、ビーチ）の物語を添えてお届けしました。レゴを通じた想像力をはぐくむ遊びは、自分だけの物語をつくることにもなります。1176人の子どもたちに、新品のレゴ®ブロックを届けることで、子どもの数だけ物語が生まれました。
「しっかり遊べる内容であったのが有難かったです。子どもに人気のレゴ®ブロックということで遊べる対象年齢層も広く、さらに2種類のタイプの異なるセットであったため、きょうだいが多い家庭にも配布がしやすかったです。ありがとうございました。」
「レゴを使い始めると男の子も女の子も集中してブロックを組み立て部屋は、静まりかえりました。子どもたちの集中力は素晴らしく、その集中力をさらに身に着けてほしいと考え、自宅でもたくさんレゴで遊んでほしいと伝えました。今後も、子どもたちの屈託ない笑顔をたくさんひきだせるような関わりを続けていきたいと思っています。」
「こんなに充実したおもちゃはなかなか買ってあげられないのでよかった。子どもと一緒にやってみると楽しかった。」
「持っていないおもちゃで自分のものだから、とても嬉しい！」
「自分の頭で想像したものを、試行錯誤を繰り返しながら夢中になって作っていました。」
「どうすればできるかわからない、という疑問を次々に解決できる経験が積めますね。」
こども宅食に取り組むのは、全国各地で、地域に根差した親子の支援に取り組むさまざまな団体。
最初は食支援から始めても、「子どもの体験機会を増やしたい」「親子の関係をより良いものにしたい」という思いがつのることが多くあります。まさに、レゴ®ブロックでのクリエイティブな遊びかた同様、「モノに人の気持や手が加わる」ことで、その団体と支援する家庭の数だけ、物語が生まれていきます。レゴジャパン社さま、素晴らしい体験の機会を、本当にありがとうございました！
こども宅食応援団は、経済的に厳しいなどの困りごとを抱えた子育て家庭に、食品等を定期的にお届けすることで少しずつ関係を築きながら、必要な支援につなげたり、地域での見守りを行う「こども宅食」の取り組みが全国各地で実施される未来を目指して、こども宅食の普及活動を行っています。
困ったときは手を差し伸べる誰かがいるような、安心して子育てできる温かな社会を作るため、こども宅食応援団にご協力よろしくお願いします。
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