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2024.04.09

3回目の「こどもフードアライアンス」で、25.3万点の食品や日用品を全国2.5万の子育て世帯にお届け!事業報告会を開催しました

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「こどもフードアライアンス」は、認定NPO法人フローレンス(以下、フローレンス)と株式会社日本アクセス(以下、日本アクセス)が、2022年1月から行っている、大手食品メーカー各社の協賛のもと、子育て家庭へ食支援を行う取り組みです。

大手食品メーカーおよび日用品卸各社の協賛のもと、こども宅食応援団に加盟する、全国のこども宅食実施団体など、子育て支援団体を通じて、全国の子育て家庭に支援を実施しました。

2023年度は10月に全国2.5万世帯規模で食品や日用品など合計約25.3万点の物品をご家庭にお届けしました。

孤立しがちなご家庭へ直接食品や日用品をお届けすることで、継続的にご家庭との関係を築いています。 

2022年1月の取り組みスタート時には協賛企業14社、食品数8万食でしたが、回を重ねる毎に支援の輪が広がり、2023年10月の第3回配送では、協賛企業34社、約25.3万点の食品や日用品をお届けすることができました。こどもたちを食品で支えよう、という目標に賛同いただいた「アライアンス(=同盟)」は年々強化されています。

2023年度「こどもフードアライアンス」事業報告会を開催

この度の成果や現場の声を報告する場として、2024年2月に『2023年度「こどもフードアライアンス」 事業報告』を開催しました。

事業報告会には今回協賛してくださった企業や、実際に食品をご家庭に届けているこども宅食実施団体の方などが集いました。

会の冒頭、株式会社日本アクセス 代表取締役会長 佐々木 淳一さんは、食品メーカーや日用品卸各社の担当者にむけ、今回の支援のお礼を述べるとともに

「日本国内においても昨年より世界経済の影響を受けデフレからインフレ基調にシフトし、多くの商品価格や燃料費が上昇しています。
このような状況で生活が厳しいご家庭が増えていくのも事実だと思っています。
わたしたちがサプライチェーンの垣根を超えて協力し、継続的な支援をしていくことが大切だと思っています。
本日の会も継続性をもってこどもフードアライアンスの取り組みを進めるにあたり大変貴重な機会です。皆さまとともに考えていきたいです。」

と語り、継続的な支援を呼びかけました。

長引く物価高騰の影響。食をきっかけにご家庭を支える

こどもフードアライアンスの事務局を務める、フローレンスの担当者は

「わたしたちが支援しているご家庭にとって厳しい1年でした。こども宅食で訪問したご家庭では『今手元に1,000円もない』と仰るお母さんもいました。困っている親子ほど孤立して誰にも頼れないという状況があります。ご家庭のなかで身動きがとれなくなっているところに、わたしたちから会いにいく。それがこども宅食という活動です。」

と切実な状況と寄付いただいた食品や日用品をきっかけに行うことができている活動についてお話しました。

フローレンスグループとしてこども宅食の全国普及を推進する「一般社団法人こども宅食応援団」は約200のこども宅食実施団体と連携しています。

2023年、こども宅食実施団体からは孤立した家庭とつながり続けるために必要な物資が不足しているとの声が多くあがっていました。

そんな中、こどもフードアライアンスに協賛してくださった企業さんのお力添えで、約25.3万点の食品や日用品をこども宅食実施団体を通じて、厳しい状況のご家庭に届けることができました。

また、こども宅食実施団体へのアンケートより「提供された食品が親御さんに特に喜ばれる商品だった」という設問に、「そう思う」、「強くそう思う」と回答した団体は100%と、ご家庭や実施団体にとってもこどもフードアライアンスは満足度の高い活動であることが明らかになりました。

「物価高騰の中で、親御さんが一食抜いているという話も聞きました。

お届けした食品で今週のお買い物を心配しなくてもよくなる、と安心して玄関先で泣いてしまわれるような親御さんもいらっしゃいました。
惣菜や果物、お菓子が贅沢品になっています。皆さん我慢しながら暮らしています。
こどもフードアライアンスを通じて安心感を届けられたことが良かったと思っています。

また、離島地域にも食品を届けることができたことも誇らしく思っています。
これも、日本アクセスと協賛企業の皆さまのお力添えの結果です。皆さまの支援が想像以上にご家庭やこども宅食実施団体への励ましになっています。」

と、こどもフードアライアンスの事務局を務めるフローレンスの担当者は感謝の気持ちをお伝えしました。

たくさんの支援の手でひろがる喜び

報告会には、「こどもフードアライアンス」で集まった食品を受け取り、日頃からご家庭へ食品を持って訪問をしている団体を代表して、社会福祉法人あだち福祉会 京都子ども宅食プロジェクトの泰良さんが現場の声を届けてくださいました。

「ご家庭にお届けする商品を選定するときに気をつけていることとして、簡単に食べられるものにこだわっています。

例えばふりかけやお味噌汁などです。あとは普段買えないような食品です。200円、300円を超えるとなかなか買いづらい商品になってきます。

食支援を通してつながりを届けているだけでなく、体験も届けています。いろんな経験の場も届けていて、今後こういった体験支援も強化していきたいと思っています。

こども宅食でつながっている利用者さんに伝えたいこととして、多くの方から支援の手が差し伸べされているということを伝えたいです。生活が苦しくても心は貧困になる必要はないと思っています。

たくさんの物資のご支援をいただきありがとうございました。いろんな企業さまからご支援があるということ、多くの方が気にかけてくださっていることなど、ご家庭からも感謝の声が多く届いています。

今後も様々な支援物資が必要となってくると思います。引き続き多くの方からのご支援をいただけるとありがたいと思っています。」

持続的に国内最大級の食支援を行うために

最後に参加してくださった協賛企業のご担当者の皆さんからはこのようなお話もいただきました。

味の素株式会社 営業戦略部戦略推進グループ シニアマネージャーの早乙女さんは、

「こどもフードアライアンスの取り組みではご家庭に訪問して様子を見守られていたり、団体さまが我々のナショナルブランドといわれるような商品を受け取っていただきご家庭の喜んでくださっているお声を伝えていただいていたりと、我々が参画することで、未来を担うお子さんたちのご成長に微力ながら役立てるのではないかと思っています。」

と未来のこどもたちに向けた想いをお話くださいました。

また、マルハニチロ株式会社 常務執行役員 若宮 さんは、

「将来を担うこどもたちが健やかに成長するために必要な生活環境を提供するという大変重要な責任を社会の構成員の一員として持っていると思います。

やむを得ない事情があり、今助けが必要なこどもや家庭が決して孤立することなく、十分な支援を受け、立ち上がることができる社会、そして将来に希望を持つことができるような社会を実現するために、そういった取り組みの一層の強化が必要と改めて痛感しています。」

と大きな責任感をもって参画してくださっていること、取り組みの強化についてお話くださりました。

支援現場の団体さんからの声や、ご家庭からの声、協賛してくださる企業さんの声を伺い、改めてこどもフードアライアンスの重要性や、継続してご家庭を支える必要性を感じています。

フローレンス、こども宅食応援団としても、支援の輪を絶やさず、来年度も引き続き「こどもフードアライアンス」の取り組みを続けていきたいと考えています。

今までの年1回の配送という枠組みにとらわれず、協賛企業や受け取り手のこども宅食実施団体に負担がないかたちを検討しながら、今後も困りごとを抱えるご家庭に食品を届けていく「こどもフードアライアンス」を推進していきます。

 

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