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本当の意味での「伴走」をー埼玉県新座市「NPO法人オハナプロジェクト」

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オハナプロジェクトは、産前産後の親子をサポートしたいという思いで、2019年に発足したNPO法人です。
「こども食堂」「赤ちゃん食堂」「こども宅食」を3つの柱として、埼玉県新座市を拠点に、食支援、親子で参加できる講座やイベントの開催などを行っています。

名前の由来となっている「OHANA・オハナ」という言葉は、ハワイ語で「家族」です。

不安を抱えやすい産前産後の時期を、経済的なバックグラウンドに関わらず安心して過ごしてもらいたい。
何かの時には「ここに来ればなんとかなる」という存在となり、血はつながっていなくても「第2の家族」として、いつでも相談ができる距離感を持ちたい。子育てにもっと頼れる場所をと活動を続けています。

オハナでは、当初からこども食堂の延長で、食材などを持ち帰ってもらう活動も行ってきました。
ですがコロナの状況もあり「自宅から出かけることが出来ないので、届けてもらえるとありがたい」という声も多く、手助けになればと、1年程前にこども宅食の取り組みをスタートしました。
こども宅食の活動を行うスタッフは約5名。全員が、本業を持つ無償のボランティアです。

月に1回・第3~4週目を目安として、日時を個別に設定しお届けを行っています。
5世帯からスタートし、現在は約20世帯に食材や日用品を届けています。

――コスメも一緒にお届けしました

こども宅食の活動から見えてきた新たな課題

世帯を訪問し品物を届けるようになり、新たな気づきがありました。
自宅の様子を知ることで、利用世帯が抱えている困りごとを目の当たりにするようになったのです。

その状況を見て代表の佐野さんは、
「見て見ぬふりはできない。しっかりと踏み込んで、必要な支援につなげることが最優先なのではないか」と感じたそうです。
またそれと同時に、「ボランティアとしてどこまで踏み込めるのか」「出来ることも限られてしまう中で、どのように声をかけ、何をすればいいのだろうか」と苦慮した時期もありました。

ですが、お届けの回数を重ねる中で、利用者が本当に必要な支援につながるためには、世帯の困りごとについて「聴くこと」「知ること」が重要と再認識し、一歩踏み込んだコミュニケーションを迷わず行うことを決めました。

本当の意味での「伴走」を

利用者との交流を深めたことで、その関わりは信頼感へも通じ、当初は日常会話が中心だったコミュニケーションが、親子の健康状態について、行政支援で利用できることはないか、など具体的な会話を行いやすくなりました。

また、こども宅食応援団主催の研修に参加するなど、伴走支援の知識を深め、支援のあり方を考える取り組みも行っています。

今後の活動について佐野さんは、
「こども宅食開始から1年が経ち、より伴走の意味をブラッシュアップする必要性を強く感じるようになった。
寄り添うだけではない、本当の伴走とは何か。団体の基盤となる考えを構築する大切な時期にきている。
新座市内の団体との連携強化に取り組むことも決め、連携体制が整うことで、利用者が様々な団体や制度とつながることを促進できるようになることを目指していきたい。」と考えています。

支援の先の自立

新型コロナウイルス感染症の5類指定と共に、コロナ対策の緊急支援がなくなることが予想されることから、
アフターコロナを見据えた取り組みも今後必要となります。

オハナでは、こども宅食の利用対象を、0歳~18歳までのこどもを扶養している、
児童扶養手当またはひとり親家庭等医療費受給者としていますが、現在は
コロナ禍で小さなお子さんを抱えて就労が出来なかった世帯への支援も行っています。

利用世帯の中には令和6年度から入園を予定している世帯も多くあり、
「令和6年度から働こうと思っているから、預かり保育や仕事探しを頑張らなくちゃ」と、前向きな声も届いています。

そんな声を受け、卒業準備の伴走を行うことも必要になっていると感じているそうです。支援品をご提供いただいている企業の求人を紹介することもありました。支援の先に、自立可能となることを目指した関わりも行っています。

いつでもアクセスしやすい環境を整えて

オハナの活動の原点には、「一日一食くらいは温かい食事をおしゃべりをしながらゆっくりと食べてもらいたい」という思いが込められています。

お母さんが元気で笑っていられたら、子どもは安心して大きくなれる。
困った時、不安でいっぱいになった時には、いつでも相談できる居場所がオハナにはある。
そんな距離感を保ち続けていきたいと様々な活動に取り組んできました。

以前赤ちゃん食堂に通っていたお母さんが、
「子どもが1歳を過ぎたころから急に離乳食の進み具合など上手くいかなくなって不安でいっぱいになり、相談したくて久しぶりに食事をしに来ました」
と赤ちゃん食堂に来てくれたこともあったそうです。

オハナプロジェクトの活動は、地域の方へもその思いが届き、多くの理解と支援の輪が拡がっています。
個人や、企業からのご支援、また昨年のクリスマスには、子ども達の為に使ってほしいと個人の方からの寄付も寄せられました。

地域に根差し、利用者さんにとって、いつでも安心してアクセスできる団体なんだと認識してもらえるような、広報活動・環境づくりも大切に行っています。

――荷台が支援品でいっぱいです

社会を変える礎に

「世帯の抱える困りごとは様々あり、課題解決には長い時間を必要とするかもしれない。けれど、子どもたちが結婚して出産をする頃には、同じ苦しみを味わわない社会になっているように、変わっているように活動を行っていきたい」

代表の佐野さんは、今後、行政への働きかけも行い、社会を変える取り組みへつなげていきたいと考えています。
同じ思いをもって活動できる仲間と共に、安心して子育てができる社会の実現を。
オハナプロジェクトの活動は、次世代の社会の礎を築いていきます。

 

こども宅食応援団では、全国各地のこども宅食実施団体への立ち上げ支援や、ノウハウや物資提供などの伴走支援を行うことで、「こども宅食」の取り組みを全国に広げる活動を行っています。またこれらの活動資金はみなさんからいただくふるさと納税の寄付で支えられています。

ご支援どうぞよろしくお願いいたします。

■ふるさと納税URL

>>こども宅食応援団へのふるさと納税はこちらから

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