こども宅食応援団が伴走支援を行う全国各地の団体では、様々な困りごとを抱えたご家庭に食品等の配送を通じて見守り支援を行っています。
こども宅食でお届けしている食品は各地の団体ごとに異なりますが、保管や配送の方法がハードルとなり、調理済みの食事や生鮮食品や要冷蔵・冷凍の食品のお届けができる団体は、まだ多くはありません。
この度、学校給食やフードサービスなどを行っているソシオークホールディングス株式会社(以下、ソシオークホールディングス)が、こども宅食応援団に冷凍のお弁当を提供してくださり、クール便での配送費もご支援いただきました。ご提供いただいたお弁当計360食は、秋田や長崎のこども宅食利用家庭に配布いたしました。
ソシオークホールディングスでは、高齢者施設等のために用意していたお弁当20,000個が、新型コロナウイルスの影響で施設の運営が休止・縮小されたことにより余剰となってしまいました。
そんな折にこども宅食の活動を聞きつけ、「困っている家庭に直接支援を届けることのできる意義のある活動だ」と感じ、一部のお弁当をこども宅食に提供することを決めてくださいました。
秋田では、ひとり親家庭50世帯に配布。長崎でも、73世帯のご家庭に配布しました。
ソシオークホールディングス 加藤貴一様より、今回のご支援へのコメントをいただきましたのでご紹介いたします。
ソシオークグループでは子ども食堂を運営しています。コロナ禍の感染リスクを想定した、客様へ安心できるサービスのために準備していた食材を、子ども食堂で活用することも検討していましたが、コロナ禍の影響で子ども食堂の活動も縮小している状態でした。
子ども食堂を通じて、食の提供をおこない、子どもの居場所づくりや地域交流を実現したい想いを何か別な形で支援できないか検討している中、こども宅食応援団の取り組みを知り、子どもたちへ直接支援されている取り組みに共感し、こども宅食応援団を通じて3密を生まない親子支援として、食材の提供することになりました。
こども宅食応援団との連携を通じて、食の提供をし、子どもの居場所づくりや地域交流を実現したい想いを更に発展させていきたいと考えます。
東京都文京区で立ち上げた「こども宅食」は、いずれは全国に展開をして、日本中の困っている家庭に支援を届けることを目指して事業を進められています。
全国展開に向けた支援策として、「ふるさと納税」「食品寄付」「SNSで応援」「勉強会/セミナー」など様々な応援方法などあることを理解しております。
ぜひとも多くの企業・個人の方々との共感・賛同の輪を広げて頂き、全国への展開の推進を期待致します。
こども宅食では、多くの団体が、お米やパスタ、缶詰などの常温保存のできる食品を中心にお届けしています。
生鮮食品や冷蔵・冷凍品をお届けするためには、配布する家庭分の食品を保管できる大型冷蔵庫の用意や、品質を損なわずに配送するための冷凍車などの専用車両の手配も必要となります。
対象世帯の少ない小規模なこども宅食では、集荷・梱包・配送までを1日で完結できるケースもあり、こうした設備がなくとも生鮮食品の配送が可能な場合もありますが、配送世帯数が多い場合には、梱包に数日必要とする場合も多くあります。
また、冷蔵・冷凍保管や配送に協力いただける企業がいらっしゃる場合や、大型冷蔵庫等の備品購入に対し助成をいただいた場合には生鮮食品の配布も可能ですが、100世帯以上を対象としたこども宅食など、規模が大きい場合には保管・配送方法が非常に難しい課題でもあります。
今回の冷凍弁当は、クール便での配送費をソシオークホールディングスにご支援いただいたことで実現できた、非常に画期的なケースです。こども宅食応援団は、今後もソシオークホールディングスと連携し、様々な食品をお届けしていきたいと思います。
親子に、より多様な食品を届けられるようになるためには、皆さんのご支援が必要です。
各地での要冷食品の保管・配送環境整備に向けて、そして、全国でこども宅食の支援の輪を広げていくため、力を貸していただける企業・個人のみなさんのご支援をお待ちしています。
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