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元・児童相談所職員に聞く、食のアウトリーチ事業の可能性とは?

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2019年10月23日に開催した『全国こども宅食サミット』に登壇した衆議院議員の初鹿明博先生がご紹介してくれた、江戸川区の「おうち食堂」事業。

こども宅食応援団でも先日、担当している江戸川区 子ども家庭部 児童女性課の成長支援係長・徳澤さん、主査・横山さんにお話を聞きました。

どんな事業?

「おうち食堂」は、ボランティアさんが定期的にご家庭を訪問し手作りの食事を作る事業です。
「食品を入り口に相談や支援につなげる」「定期的に親子と接点が持てる」といった点がこども宅食と共通します。
他にも、定期的にお弁当を届ける事業もあります。

概要はこちらのNHKの放送内容を紹介した記事が非常にわかりやすいです。

新たな子ども支援「おうち食堂」~見えない貧困にもアウトリーチ~

「中学2年生の花さんは、おうち食堂の支援を受けているひとりです。

今年6月、民生委員から区に相談があり、おうち食堂が始まりました。

花さんは小学生のときに両親を病気で亡くし、脳性マヒによる障害がある兄のたくやさんと2人暮らし。たくやさんの福祉作業所での収入と、障害年金などで家計をまかなっています。」

「おうち食堂は子どもだけでなく、親を含めた支援も行います。

軽度の知的障害がある美奈さんは、1年前からおうち食堂を利用。夫も障害があり、1歳の娘と暮らしています。

この日はボランティアの塩澤和子さんが美奈さんの家を訪問。

塩澤さんは、NPOから事前に「電気が止まっているらしい」と聞いて準備をしてきました。持参した携帯型電気ランプを設置し、状況を確認します。」

なぜ訪問支援?

2016-2017年に区が行った調査で、そもそも情報が届いていなかったり、「貧困家庭と思われたくない」など周りの目を気にしたりして、食堂など居場所に来ていない子どもがいることが判明し、こういった新規事業を立ち上げたとのことです。

同じボランティアさんが家庭を訪問するので、ご家庭の側も信頼関係が徐々にできて、いろいろな相談や支援につながるそうです。

取材中、「窓口に来れない、相談に来れない人がいる、という点がなかなか世の中に知られていないのですが、どうなのでしょうか?」と質問してみました。徳澤さんも横山さんも児童相談所で勤務していた経験があります。

横山さんは「それは本当です。行政に苦手意識を持っている方や、そもそも制度を知らない方などいます。例えば、親御さんが保育園入園手続ができずにいて親子で孤立してた人など・・・」と教えてくれました。

NHKの記事でも、軽度の知的障害があって電気が止まったケースなど紹介されています。応援団事務局で他県を取材した際にも、「障害などが理由で日常生活に必要なサービスでも手続を一人でするには難しい世帯もある」という話を聞きました。

食のアウトリーチの可能性

また、徳澤さんの言葉も大変印象的でした。

「児相にいた時を思い出すと、このサービスが当時あったら良かったなと思う。

行政に支援を受けるのに抵抗感を持つ人、拒否する人もいる。

最初の入口として『食のサービスを受けませんか?』と言えたら、関係を作る一歩としてどんなに違っただろう」

今後の課題は、「おうち食堂」などの見守り型サービスでご家庭の状況が徐々に変わってきたことをデータなど踏まえて、事業の必要性を分かりやすく説明できるように整理していくことだそうです。

非常にたくさんの工夫があり、良い事業が全国に広がっていくよう引き続き情報交換していきたいと思います。

(支援者・行政の皆様へ)事業のスキーム說明資料はこちら「江戸川区における 『食の支援事業』の 実施について」

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