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2025.05.15

全国初!佐賀市こども家庭センターで「こども宅食赤ちゃん便」を実施

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こども宅食応援団では、佐賀市こども家庭センターから委託を受け、佐賀市で「こども宅食赤ちゃん便」を実施します。こども家庭センターの事業として、赤ちゃん便を実施することは、佐賀市が全国ではじめての取り組みとなります。

「こども宅食赤ちゃん便」とは

こども宅食赤ちゃん便は、妊娠期からつながりを持ち、妊娠・出産・子育てに関する「不安や悩み」に傾聴し、寄り添い、見守り支援を行うことで、生活の困りごとなどを軽減する役割を担う取り組みです。訪問し親子に関わる事で、孤立感を軽減し、安心して妊娠、出産、育児に臨めるようサポートを行っていきます。

赤ちゃん便の対象は、特定妊婦や暮らしにおいて困りごとを抱える世帯です。

訪問時には、オムツやミルク、肌着などのベビー用品、そして食品を持参します。1時間ほど対話の時間を持つことで、困りごとを把握し必要な支援へとつなげていきます。訪問時以外もLINEでつながるなど、身近なママ友のような感覚で親子に寄り添い、見守りを行います。

2025年4月「佐賀市こども家庭センター」が開所しました

「こども家庭センター」は、全ての妊産婦、子育て世帯、こどもを対象に、母子保健と児童福祉が一体となって相談支援を行う機関です。妊娠期から学童期まで、切れ目なく支援を行う事を目的として設置されています。

佐賀市こども家庭センターは、2025年4月に開所しました。「佐賀市見守り活動等推進事業」として、特定認定NPO法人スチューデント・サポート・フェイス、児童家庭支援センター絆、一般社団法人こども宅食応援団の3者で委託を受け、運用を行っていきます。


–佐賀市こども家庭センター「佐賀市見守り活動等推進事業」のイメージ

こども宅食応援団が担うのは、妊娠期から乳幼児期の親子の見守り活動です

佐賀市と連携しながら見守りが必要な家庭を訪問し、家庭が抱える不安や悩みを聞き取り、実情に沿った継続的なサポートに繋げていきます。身近に対話できる関係性を築くことで、育児の孤立を防ぐなど、虐待リスクの高まりを未然に防ぐことを目的として事業を実施していきます。

また、こども宅食赤ちゃん便を実施する団体の事業立ち上げ支援や伴走支援、赤ちゃん便でお届けする物資の提供も行い、佐賀市内で赤ちゃん便を実施しやすくなる環境づくりにも取り組みます。

支援が届きにくい家庭へ、官民連携で「切れ目のない支援」を

妊娠・出産期は、精神的にも身体的にもバランスが崩れやすく辛い時期です。
「赤ちゃんとどう向き合えばいいのかわからない」など、不安を一人で抱えている中、経済的困窮という課題が重なり、出産準備品をそろえられない、ミルク・オムツが買えないといった、さらなるストレスを抱えながら日々を過ごすお母さんも少なくありません。
困窮、孤立、病気など、複数の問題を抱え、相談できる身近な知人もなく社会的に孤立した状況下にあることも少なくないのです。

こうした親子の状況は行政も把握をしていることがほとんどですが、支援を届けたくても「自分の子育てを否定されるのではないか」「行政には相談したくない」など支援を受けることに対して拒否感や警戒感を抱くお母さんもいることから、行政からの支援が届きにくい状況にあるのではないかという事が懸念されていました。

佐賀市こども家庭センターでこども宅食赤ちゃん便が実施されることは、その課題を解決する大きな一歩となります。

行政と民間が、それぞれの特長を活かして連携を行うことで、身近な存在として親子を見守ることができ、また、官民合同でケース会議を実施していくことで、専門的な支援へもスムーズにつなげていくことができるようになることが期待されています。

定期的に訪問し交流することで、産後うつや児童虐待などの兆しにも早期に気がつくことができ、適切な支援につなぎ、切れ目なく見守りを行うことができるようになるのです。

官民連携で実施する「佐賀市こども家庭センター赤ちゃん便」の取り組みを全国の自治体へ広げたい

2025年4月。埼玉県で生後4ケ月の赤ちゃんが犠牲になる悲しい事件がおこりました。
逮捕された母親は、その理由に「産後うつが辛かった」と語っています。

その辛い思いに気づき、寄り添うことができたなら。
その辛い思いを言葉にして、誰かに頼ることができていたなら。
悲しい事件は防げていたのかもしれません。

今、親子のSOSを早期に発見し予防的に支援することが必要です。

悲しい事件を繰り返さないために、親子が、地域で安心して子育てができる社会づくりをめざして。
佐賀市こども家庭センターで実施するこども宅食赤ちゃん便の取り組みを通して得た学びを元に、こども宅食応援団では、さらなるこども宅食赤ちゃん便の普及を目指し、活動をつづけて行きます。

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